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2005年4月16日 (土)

並ぶということ

関西の人間はせっかちだから、並ぶのが嫌いというのが常識だったが、それが崩れている。最近、大阪の飲食店で並ぶ人々がいる。実際、百貨店などの飲食店でも並んでいる。百貨店は条件が悪いこともある。大体上層階に多く、また下に下りるのがわずらわしいからということもあるだろう。それにしても、他の飲食店でも、その傾向があるという。

以前、関西では飲食店で並ぶなどはナンセンスで、東京では、なぜ並ぶのか不思議だった。それは、関西では飲食店が多く、競争が激しいため、どこの店に入っても、そこそこのものは提供され、東京では人口の割りに飲食店が少なく、並ばざるを得ない結果と言われた。その結果、並ばずに美味しい料理を食べるには、東京では、お金をそこそこ出さなければならないということだった。

それが関西でも並んでいる。別に旅行者でもなさそうだ。なぜこんなことになったのか。食べ歩きの情報誌の普及やマスコミのグルメ情報の影響かとも考えるが、それだけでもなさそうである。

だったら、各店の味に格差ができたのだろうか。確かに関西で上場した企業の店は高くて美味しくない店が多いように感じられると指摘する人もいる。ただ、飲食店に関しては、上場・非上場で客は店を選ばない。上場していなくても、美味しく安い店も多くあり、全体のレベルは落ちていないと思うのだが、不思議である。

また関西の人であれば、普通、あまり知られていなくて、美味しい、お薦めの店は誰でも数件は持っている。その情報が行き来しなくなっているのではないか。そういったことも要因の一つかもしれない。ただ、それだけでは納得がいかない。

で、思ったことは、関西人にも並ぶ時間に余裕のある人が増えたのではないかということだ。しかし、そのせっかちさが、なくなっていることが、関西の地盤沈下を象徴しているとも考えられる。

*2015年12月31日追記

最近は、ネットで情報が、行き来し、その情報に踊らされて、消費者が動いていることも考えられる。関西も、情報に左右される人が増えたということだろう。

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