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2005年5月10日 (火)

日中外交の思考方法

今回は、流風は外交専門家ではないので、日本と中国の考え方の違いに若干触れてみたい。いつも感じるのは、日中双方の外交の思考方法が根本的に異なっているのではないか、ということだ。

よく言われるように、中国の文化は「四角」である。それに対して、日本の文化は「丸い」。

具体的に言えば、日本人の持っている中国人の印象は、一見いい加減そうに見えるが、ああ見えて、中国人は日本人より論理的思考である、と思う。

それは儒教思想に代表される。孔子の「論語」は人間の心を論理的に分析したものだと言える。彼等は論理的に納得できないものは同意しない。どちらかと言うと、それを相手国に押し通そうとする。それがトラブルの要因になる。

その辺はプラグマティズムの米国とある意味似ている。だから中国と米国は思考方法が似ているのではないか、と思っている。ある意味似たもの同士だ。それゆえ、彼等は表では言い争っても、裏では握手しているように見える。

では、日本の丸い文化とは何かというと、現在は若干修正されてはいるが、それは論理以前のあるがままを受け入れることだ。

例えば、日本の食文化でも、素材そのものを大事にする。いろいろ調味料で味付けするのでなくて、素材そのものの良さを大事にする。そういったことが、全てに通じているのではないか。

ただ自然素材の確保に安定性はなく、常に自然に影響されて変化する。その結果、曖昧性が出てきたり、定性的なものを大事にする。それは日本国内であれば、事情がわかっているので、問題ないが、海外とのやり取りでは必ずしも理解されない。

また日本は戦後米国から四角い「プラグマティズム」を学んだが、中国の儒教文化と同様、四角い「プラグマティズム」を日本的解釈で丸くしてしまっている。日本の文化は基本的に丸いのである。日本に入ってくると、それらの外来文化は全て丸くなるのである。

こういうことが相俟って、日中外交におけるキャッチボールがうまくいかないのではないか、と思うが、いかがであろうか。

外交に携わる人々は、相手国の思考方法をまず理解する努力が求められる。そして相手国も日本の思考方法を理解し、止揚すれば、日中の未来は明るくなるだろう。

*追記

上記ブログに対して、「中国が論理的とは思えない。彼らは曖昧だ」という指摘を頂いた。確かに、そのように見えるかもしれない。しかし、彼らは論理的に考え、戦略として曖昧さを利用していると言えよう。その辺に、付き合いの難しさを感じる日本人は多いだろう。

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