« 企業の上場と情報開示 | トップページ | 金銭教育について »

2005年7月31日 (日)

長寿と桃

毎年あまり桃は食べないのだが、今年は不思議と何回も口にした。桃と言えば古事記とか、桃太郎とか、長寿を思い浮かぶ。ただこの中で、この過保護に育てられた桃がなぜ長寿と関係があるのだろうと、ふと思い少し調べてみた。

さて、落語に『厄払い』というのがある。旧暦で正月は節分を基準としており、その時分には年越しに厄払いとして、一年間の厄を払いに家々を周り歩いたようだ。何の職を持たないで、ぶらぶらしている与太郎に、叔父が意見して、『厄払い』の仕事を教えようとする時の厄払いの文句は次のようだ。

「あーらめでたいなめでたいな 今晩こよいの御祝儀に めでたきことにて払おうなら
まず一夜明ければ元朝の 門に松竹しめ飾り 床にだいだい鏡餅
蓬莱山に舞遊ぶ 鶴は千年亀は万年
東方朔は八千歳 浦島太郎は三千年 三浦の大介百六つ
この三長年が集まりて 酒盛り いたす折からに
悪魔外道が飛んで出で 妨げなさんとするところ この厄払いが掻いつかみ
西の海へと思えども 蓬莱山のことなれば 須弥山のかたへさらーりさらりぃ」

この文句がなかなか覚えられない与太郎がしっちゃかめっちゃかやる話である。前振りが長すぎたが、この中で与太郎がつまって覚えられない言葉に“東方朔”の朔がある。

東方朔は前漢の武帝に仕えた士で、その言葉は奇知に輝き、その行動はやや変わっていたようだが、武帝に愛された。妻のことを「細君」と呼んだことでも有名だ。しかし、ただの変人だけではなく、民のことをよく考えた諌臣であったため、人々に愛されたようだ。

その彼が、西王母の桃を三つ盗み食いしたので、長寿だったという伝説が広がった。そこから、桃は長寿とつながったようだ。ただ、日本で言う桃と中国でいう桃とは確かものが違うはずで、中国では桃と言えばスモモではなかったか。まあよい、そこら辺は曖昧に、本日も長生きできるように、桃を食することにしよう。

それにしても、厄払いの文句すぐに一言一句間違えずに覚えられますか。流風は呆け封じのために挑戦してみよう。

|

« 企業の上場と情報開示 | トップページ | 金銭教育について »

古典文学・演芸」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99784/5239312

この記事へのトラックバック一覧です: 長寿と桃:

« 企業の上場と情報開示 | トップページ | 金銭教育について »