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2005年8月28日 (日)

子供に継がせるということ

創業者が子供に事業を継がせるということは、問題が多い。親の情としては子供に継がせたいだろうが、うまく行かない要因は何なのだろうか。いつものように、ふと気になった。

歴史的に見ても、優秀なトップの子供が優秀な例は少ない。武田信玄の子供たちがそうであったし、継がせた勝頼も平凡な人間だった。

織田信長も親を超える子供は1人もいない。それに彼は非業の死を遂げているので、子供に継がせることは生前中にできてはいない。

豊臣秀吉の場合、秀頼は優秀であったがために徳川家康に殺されたが、彼が秀吉の子供であったかどうかは疑わしい。徳川家康にしても、子供の秀忠は、ぼんくらの域を出ない。

ということは、優秀なトップに優秀な子供は期待できないということだろう。遺伝学的にもまたそのようである。親が優秀であればあるほど、子供の出来は悪いと結論づけても、大きな間違いはなさそうである。

創業者が全身全霊で事業に没頭した結果、遺伝子が疲れていしまうのだろうか。詳しいことはわからないが、子供の環境には望ましくないのかもしれない。

ということは、創業者のトップは、事業にしろ、政治にしろ、子供に継がせるということは問題が多いといえる。

それを解決するために、昔はどうしたか。大阪船場の老舗では、娘がいれば、見込みのありそうなものを婿養子に迎えて、跡を継がせいている。そして息子がいれば、養子に出したりして、家から出している。そのようにして、“血の改革”をしている。

現在でも、ビジネスの世界においては、そういうことをされているところは比較的元気だ。すなわち養子が頑張っている(但し最近は養子にしない例も目立つ)。

政治の世界でも、そのようなことはあるかもしれない。二世議員とか呼ばれる人々は必ずしも優秀とは言えない。政治家も養子の仕組みをもっと取り入れれば、息子や娘に継がせるより、国民にとっても良い結果を生むだろう。

ただ二世議員の可能性もやり方によっては道もある。例えば親の地盤が引き継げない仕組みにすればよい。自分で地盤を作ったのなら、まだ政治能力もつくかもしれない。少なくとも、“当選してから勉強します”という馬鹿げた発言だけはなくなるだろう。

私達は、企業家にしろ、政治家にしろ、トップの資質 (社長や首相だけを意味しない。いわゆるトップグループの人たちの資質) について、もう少し関心を持つ必要があるのではなかろうか。

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