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2005年11月10日 (木)

成功者と観察力

豊臣秀吉は、愛玩していた珍鳥を家来の1人が逃がして、その次第を恐る恐る言上したところ、彼はカラカラと笑い、「所詮日本国中は俺の庭、籠から逃げた鳥は、今頃俺の庭のどこかでさえずっているだろう」と言ったとか。

その秀吉は洞察力でも非常に優れていたといわれる。それは人に対しても、物に対しても。彼の有名な話で、持ち物で人物評をしているのがある。

五大老の徳川家康、前田利家、上杉景勝、毛利輝元、宇喜田秀家のそれぞれが持っている刀剣を見ただけでその持ち主がわかったという。それは至極始末な家康、武功を立てた頃を忘れない利家、親の影響の強い景勝、異国の風を好む輝元、見栄っ張りの秀家はそれぞれ、それとわかる刀を所持していた。

人は自分の趣味嗜好を隠そうとしても、出てしまうものである。頭隠して尻隠さず、のようになってしまう。そして、いくら隠そうと努力しても、人間として滲み出てしまう。部下の観察を日頃から怠りなくしていた秀吉の面目躍如と思われる。まあ、これは別に秀吉でなくても、当たり前という方もおられよう。そうであれば問題はない。あなたは偉い。

秀吉の逸話から学べるのは、大胆な思考に含まれた細心ということであろうか。リーダーは思考の豊かさと観察力によって支えられているのかもしれない。そう考えると、成功者には小心者が多いことがわかる。

本日は大燈国師の歌で締めくくっておこう。

  耳に見て 目に聞くならば うたがわじ

     おのずからなる 軒の玉水

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