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2005年11月21日 (月)

成功話の落とし穴

経営者は誰でも何かに成功すれば、それを発表してみたくなるようである。それが人間かもしれない。しかし、もう一段上を目指すなら、現役時代に成功話をしてはならない。

現に、現役の経営者で成功話をし、本まで出版された経営者が奈落の底に陥った例は多い。それは、その経営者の驕りから生じる油断かもしれない。その結果、他社にヒントを与えてしまう場合もある。そこを攻め込まれると、意外に脆いものである。

かのロスチャイルドも次のように言っている。

『万事成功の秘訣は、自家の業務を怠らざること。企業の成功をみるまでは、みだりにそれを他言せざること』と。

日本の経営者では、このことを徹底したのは、ヤマト運輸の経営者であった故小倉昌男氏であろう。彼は現役時代はマスコミのインタビューもできるだけ控えて、「引退すれば、インタビューに応じる」と記者達を説得している。

企業経営者はそのような慎重さが求められる。企業開示の時代でも、オープンにしてよい情報とオープンにしてはいけない情報がある。将来の企業価値を貶めるような情報ならば、いくら要求されても、オープンにしてはならない。

もう一度、ロスチャイルドに登場してもらおう。彼は次のように指摘している。

『商業の要は秘するにあり。故にわが商略は深く収めて、他に漏らすなかれ』と。

このようなビジネスの原理・原則は現代でも同じだと思うが、マスコミに担ぎ出されている経営者は果たして、どのように感じられているのだろうか。

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