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2006年1月14日 (土)

雑木の効用

よく聞く話で、猪や熊が山に食べ物がなくて、里に出てくる話がある。それは戦後、人工林の造成中心で、「雑木」が少なくなったことが災いしていると言われる。

「雑木」とは、広葉樹で、ケヤキとかコナラなどを指す。これらは経済に寄与しないから、「雑木」と言われてきたのであろう。極めて不名誉な名前だ。

今、その価値が見直しされている。これらの実が猪や熊の食料になるだけでなく、災害への強さが注目されているそうだ。例えば、台風の被害は人工林に多く、これら雑木林では被害が少ないという。もちろん、樹種は地域の土に合ったものが求められる。

これは組織の人間にも言えることだろう。中国の見識ある王族はいざという場合に備えて、いろんな能力を持った人間を、普段は役に立たないが、食客として養った。

有名なのは、斉の王族の一人である孟嘗君の食客の話だろう。彼は莫大な財産を投じて、天下の人材を集めた。彼のもとに身を寄せた者は何千だそうである。

その中には現代の日本では問題になるような人材もいた。すなわち「鶏鳴狗盗」として有名な輩達である。しかしながら、詳しい話は省略するが、一見無駄と思われる人材でも、使い方ひとつで、役に立った例である。

何とか立ち直った日本の経営者も、もう少し落ち着いてきたら、「鶏鳴狗盗」の人材とは言わないが、余裕を持って、次の時代に手を打つべく長期的視野で多様な人材を養いたいものである。

すなわち経営者は短期的な目に見える効率だけ追うと、その企業の未来が危うくなることを常に念頭におき、利害関係者を説得しなければならない。それが経営者の見識というものだ。

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