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2006年2月 6日 (月)

虫の目、鳥の目、魚の目

よく議論していて、全くかみ合わないことがよくある。おかしいなあと思って、議論を後で整理してみると、視点が全く違っていたことに気づく。

人はそれぞれ考えるポイントがあり、それが違うと、議論としてかみ合わない。そのことを無視して延々と論じてみても埒があかない。それが高じて、ついに喧嘩に発展することも多い。そこで、今回は視点の違いについて整理してみた。

よく言われるのが、表題に掲げた“虫の目、鳥の目、魚の目”である。それぞれを見ていくと次のように考えられる。

虫の目とは近いところで五感をフルに活用して見ること。そして、それは、いろいろな角度で多面的に見ている。人間の世界で言えば、現場の実態を把握することに比重がある。

よって、近くは詳しく見えるが、全体感に乏しく、空間的にも、時間的にも、近視眼になりがちである。どちらかと言うと、女性に多いとされるが、最近は男性もこういったタイプは増えている。

鳥の目は虫の目とは違って、広範囲に亘って、高い所から俯瞰している。全体感を持ち、根本的な課題を発見して、問題意識を持つ。

よって、虫などの動きを通して、全体での優先順序が読み取れて判断できる。だが、餌を常に遠くに取りに行く必要があり、それに気を取られると、外敵に襲われる可能性も高い。

それを避けるには、鋭い観察眼と共に仲間と連絡を取り合いながら、何回も予備調査をするなど慎重な行動が望まれる。

魚の目は世の中の流れを感じ取り、未来を察知する。長期的視野で物事を見るため、時間的・空間的により広く決断できる。

すなわち歴史の流れの中で、未来を観て、現在を見て、また逆に現在を確認しつつ、未来を観ることを繰り返して決定する。

ただ短期的視野に問題があるため、現実感にやや乏しい。そのため、作為的に仕掛けられた罠に引っかかりやすい。一般に男に多いタイプと云われてきた。

これらは別の言葉では東洋の三原則として提示できる。すなわち、事象を多面的に観て、深く観て、遠くを観て近くを見ることによって、誤りなき結果を得ることができるのだ。

私達の思考も、大体これらのパターンのどれかに属している。相手の議論が、どれに属しているのかを見極めて、議論すれば、誤解は小さくなる。世界のあらゆる論争はこれらに収斂すると言えば、大袈裟だろうか。

*追記  「見る」と「観る」の違い

    「見る」・・・現象面を眼で見る。

    「観る」・・・現象面の深いところを

                       心で読み取る。あるいは、

                       まだ見えていないものを

                       心で読み取る。

* 追記 「魚の目」でなく、「魚の眼」について。

魚の眼は、対象物の見分けは、1~2メートルの範囲と言われる。また、15メートル離れるとほとんど見えないらしい。本論は人間から見た喩えであり、生物学的見地からすると、おかしい議論になることを了承願いたい。

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