住宅への思い
流風の住んでいる阪神間は震災後、趣のある家が激減してしまった。古い邸宅など、それなりの風格と品位があったが、震災には耐えられず、ほとんどが倒壊し、なくなってしまった。その後は、ありきたりの建材を使った今時の家のオンパレードである。日本の家のよさは全く感じられない。
お金のある方は、是非、和風木造建築で家を建ててもらいたい。今、国産材も比較的入手しやすいコストになっているそうで、その活用も望まれる。問題は技術を持った大工さんが減っていることかもしれない。そういう技術も伝えるには、そういう建築物を増やすしかない。しかし、庶民ではなかなか建てられない。お金に余裕のある方は、そのように考えてもらいたいのだが。
もちろん、流風はマンション暮らしで、戸建住宅に住んでいないのだが、戸建に住むならと思って共感した内容を記しておく。一戸建てを検討されている方のため、参考まで。それは矢野恒太氏によるものである。建築担当者に指示した内容は次の通り。
① 敷地内に建物の位置を正しく定めること
② 外観の表現、手法は質素にして、堅実、しかも渋みのあるものにすること
③ 建築全体として、なるべく大きく見えぬようにすること
④ 健康上の点から、日本の気候風土に適する木造として、耐震構造にすること
⑤ 内部の戸締りに厳重なこと
⑥ 通風、採光、暖房、給水、排水、防火が完備のこと
⑦ ガラス戸を外部にはめ込み、雨戸を内側に設けること
⑧ 防火用水として庭園に水溜めを設けること
⑨ 日照除けの樹木を植えつける位置に注意すること
⑩ 庭園は自然の趣を活かし、なるべく手入れに費用を要しないこと
⑪ 材料は永久性のあるものを用い、工作は真面目なること
まあ、別に、このようでなくてもいいのだが、施主は方針を明確にしておけば゛設計士も仕事がしやすいはずである。もちろん、それなりの知識が必要ではあるが。和風木造建築が増えれば、街がもっと落ち着いた感じになる。そのように期待せざるを得ない街の状況なのだ。
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