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2006年4月 7日 (金)

よい医師の見分け方

日頃、病院や診療所にいろいろお世話になっているが、患者にとって、よい医師とはどのようなタイプを指すのであろうか。一般的には、流行っている医者が良いとされる。最近では第三者による評価もあるにはある。だが、患者本人としては、望ましい医師観は持っておいた方がいいだろう。基本的には、見分け方として、次の方法で選択するのが望ましいとされている。

 ⅰ 患者の話をきちんと聞いてくれるか。

患者の目も見ず、適当に聞き流す医師なら、止めておいたほうがいい。“患者満足”の視点に欠ける医師はパスすべきなのだ。医療は、サービス業ではないという方もいらっしゃるが、医療行為は、患者とのコミュニケーションによって、その効果は増すのは確かだろう。治る、治らないは、その後の問題だ。

 ⅱ 病気や病状を患者のレベルに合わせて、きちんとわかりやすく説明してくれるか。

患者の理解能力は、それぞれ違う。そのことを理解して、それぞれにわかるように説明してくれるか。専門の医療の言葉を滔々と話す医師がいる。それは自己陶酔というもの。患者が、いかに医療の内容を把握するかは、医療行為において重要な意味を持つ。

 ⅲ 患者の考え方を理解してくれるか。医師が独善的でないか。

最近は、患者は病気に対する情報を持っており、それが正しいかどうかも、丁寧に説明してくれる方が望ましい。死生観も時には必要である。医療の観点からだけの独りよがりな説明だけでは不十分である。

 ⅳ 患者の状態の変化を把握しつつ、適切な処置を推薦してくれるか。

患者の状態は刻々と変化する。基本的に、患者は自分の病による不愉快さを一番理解している。患者の状態の変化を細かく把握しつつ、どんな細かいことも書き留めデータ化し、それに相応しい処置の提案があるかどうか。そのためには、患者が医師に伝えたい雰囲気を作ることも大切だ。

 ⅴ 患者と状態をコミュニケーションしながら、患者と一緒に実現可能な方法で病気を治す工夫をしているか。

診察時間の限界はあるが、できるだけ世間話をして、患者の精神状態を把握しつつ、患者の病気を治そうとする意欲を高めているか。患者が真剣に医療行為に参加して、初めて医療活動は前進する。病気を治すのは患者自身であり、医療側はそれを援ける立場にあると思った方がいい。

大体以上の五つにまとめられると思う。流風の経験では、大病院の30代~40代の医師は説明不足の傾向が強い。それにコミュニケーション力にも課題が残る。開業医・診療所の50代以上の医師の方が比較的、話を聞いてくれる印象が強い。すなわち、“患者=顧客”の意識が強いのだ。

医療は単純にサービス業とは言えないが、患者がいなければ成り立たない。医師は患者が何を求め、何をしたいのかをしっかり確認して欲しいと思う。特に若い医師には、患者と医師という関係である前に、お互い一人の人間であることを理解して欲しい。医療技術だけでは、病気は治せないのだ。

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