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2006年5月29日 (月)

自民党の法律案の危さ

最近の自民党の作る法律案が、どうも考え込まれたもののように感じ取れない。以前は、このようではなかったのだが。

例えば、憲法改正案(流風的には、「改悪」の可能性もあり、「改正」案とは言い難いのだが、ここでは、一応「改正案」としておく)にしても、文章に深さがなく、どうも幼稚なのである。格調高くという風に感じ取れない。なぜそうなのか理由はわからないが、案を書く人材に問題があるのではなかろうか。何の哲学もない素人が文章を書いているように感じられるのだ。

憲法改正案のほかにも、今話題になっている、教育基本法改正についても、自民党案は、何を言いたいのか、焦点が呆けている。ただ言葉の羅列をしているだけのように受け止められる。教育基本法改正案については民主党案の方が断然わかりやすく、理解しやすい。内容的にも優れていると思う。それに比べて、自民党案には“心”が感じられないのだ。

一体自民党は、どうなってしまったのだろう。人材が足りないのか、仕組みの問題なのか。2~3考えてみた。

まず考えられるのが、同志感の欠如であろう。党の心である核が失われているように見えることである。その原因は申すまでもない。

第二に、政党倫理観の欠如であろう。政権を維持するためには、どことでも組むというやり方は、政党倫理をなくしてしまう。

第三に、哲学のない知識だけによる法律案であろう。“人間社会を知らない”知識偏重の政策ブレーンにも問題があるということだろう。

第四に、教養のあるスタッフが欠けていることだろう。法律案を作るときに、それは自然と人間性が滲み出る。どうも、そういった人材が欠けている。

以上のことを踏まえて考えると、小泉政権以後の同志感の欠如に加えて、基本的には水と油の関係と思われるのに、公明党と連立を組んでいることが、大きな原因かもしれない。公明党の主張を取り入れようとすると、余計にややこしくなって、理念も何もあったものではない。そのため、筋道が通らず、混乱しているように思う。

確かに、公明党は自民党の暴走を引き止めているかもしれないが、それは運営上の問題で、法律案については、変な妥協をしてもらいたくない。今のままでは、自民党というものが見えなくなってしまう。早期に建て直ししてもらいたい。今、絶壁にいる状況と理解してもらいたい。

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