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2006年6月29日 (木)

須磨と敦盛

須磨寺は、お寺としては、かなりテーマパーク化されており、観光を意識していることがよくわかる。大河ドラマがらみで紹介がされたことが輪をかけたのかもしれない。入場料が特にいるわけでもないので、手軽な観光にもなる。

平敦盛と熊谷次郎直実の話は、平家物語を通じて、あまりにも有名であるが、須磨寺には、敦盛の塚がある。ここにあるものは、「首塚」といわれるもので、義経が首実検した場所でもあるのだ。この寺にある「首塚」には、皆さん、よく参られるようである。また、この須磨寺には、有名な「青葉の笛」(『平家物語』では「小枝の笛」)があるし、敦盛と熊谷直実の一騎打ちの場面を再現した「源平の庭」などがある。

ところが、須磨浦公園にある「胴塚」はあまり知られていないようだ。山陽電車・須磨浦公園駅から3分のところの国道2号線沿いにある。約3.5メートルもある大きな五輪の石塔である。首実検のため、首は須磨寺の方に持ち帰られたため、胴がこちらに残ったのだそうだ。直実が、出家して、敦盛の菩提を弔い、供養のために建てた塚と云われる。その後、鎌倉時代に執権の北条貞時が平氏一門の供養のため建立したと伝えられる。真偽は定かでないが、流風は、そのまま捉えておこうと思う。

江戸時代には、西国街道を通る旅人や参勤交代の大名がこの塚に手を合わせたという。そして、ここにあった茶屋で「敦盛そば」を食べたという。また大正の頃までは、子供の病気回復を祈願し、平癒したお礼参りに笛の名手であった敦盛にちなんで、青葉の笛になぞらえた竹を奉納した例が多く見受けられたという。

それでは、須磨寺近くで買い求めた「敦盛だんご」をつまみながら、『平家物語・巻之九、敦盛最後』と謡曲『敦盛』を、もう一度読むとしよう。

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