« 中小企業は誰が育てるのか | トップページ | 後継争いと謡曲『国栖(くず)』 »

2006年6月 3日 (土)

医者は足りないのか

報道で、最近、医者が足りないという話に接する。実際はどうなのだろうか。患者側としては、病気になってみないとわからない。すなわち、自分の病気を診てもらえない状態になって初めて医者がいないと自覚するのかもしれない。また簡単に治る病気とそうでない病気では受け止め方が違うだろう。

例によって、報道は一面的だが、いろんな地域での、それぞれ違った課題を解決することを考えなければならない。都市と地域では、その課題は違うはずだ。マスコミに煽られるだけでは何も解決しない。単に医師が少ないという一般的な論法だけでは解決の糸口は何もつかめない。

すなわち、その地域において、何が課題なのかを明確にしていく必要がある。ということは、それぞれの地域の現場を知っている医師と患者が課題を設定して、地域として問題解決の方法を探らなければ、前に進まないと言うこともできる。単に大変だから、何とかしてくれと言っても、何の解決にもならないのだ。

例えば、特に小児科は医師が足りないとよく言われる。実際、小児科医は少なく、私の知り合いは小児科に行かず、内科で診てもらっている。小児科の対象年齢はよくわからないが、赤ん坊でも、内科で診てもらえば小児科医の負担は減るはずだ。医療の細かい分業が地域では不適切な場合もある。一人の医師で何でも一応判断できることも求められる場合もあるだろう。もちろん、地域による特性や医師の絶対人数が少なければ、その問題は解消しないので、医師の絶対数の供給問題はある。

だが根本的な問題としては、医療によっては、医療者側と患者側で、協働が求められる。小児科問題では、親も、幼児への接し方がわからず、何もかも医師に頼る意識を変えない限り、医師の負担は大きくなるばかりである。相談する人が近隣にいないため、子供は本当は病気でないのに、病院や診療所に行くケースも相当あると考えられ、行政はその面でのバックアップ体制作りを、推進すべきだろう。そのような医療は、地域全体で考えなければならない問題だ。課題が明確になれば、行政も動きやすいと思う。

*平成20年2月18日追記

丹波・小児科を守る会では、医師の負担をかるくするため、患者サイドから地域医療を守るため活動している。こういう活動が全国的に広がることが望ましい。

  http://mamorusyounika.com/

|

« 中小企業は誰が育てるのか | トップページ | 後継争いと謡曲『国栖(くず)』 »

医・食・健・康」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99784/10371384

この記事へのトラックバック一覧です: 医者は足りないのか:

« 中小企業は誰が育てるのか | トップページ | 後継争いと謡曲『国栖(くず)』 »