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2006年8月15日 (火)

終戦記念日に思う

亡き父が、『終戦記念日』を揶揄して、未練たらしく、『終戦記念日』というのは、武人の風上にも置けないとよく言っていた。潔く、『敗戦記念日』でいいではないかと。日本は負けたから、諸外国から色々言われる。しかし、それに反発しても仕方ないとも。“勝てば官軍、負ければ賊軍”ということは皆、知っているではないか。

戦争は勝たなければならない。そして勝つ戦争をしなければならない。無謀で、勝つ戦争をしなかった当時のトップ層の為政者や軍人に問題があったことは明らかだ。彼らの罪は大きい。そして、遠くを見つめれば、その原因は明治維新にあるという。それは欧米諸国のアジア侵略をより早く目覚めた結果かもしれない。

だが、残念なことに、それは無教養の下級武士によって起こされた革命だった。確かに無血革命だったが、これは江戸幕府に教養ある人材がいたからに他ならない。しかし、その後、結果的に、本当の教養人は冷遇され、日本の武士道教養は無視されてしまった。そこに、悲劇の温床があったように思う。

確かに、江戸時代の教養層が残っていた明治初めの頃は、まだよかった。しかしながら、彼らはリーダー層にはなく、前線で日清・日露戦争で多くを失い、若い人々を正しく導く機会を失っている。その後、日本は、おかしくなっていっている。

何が言いたいかというと、教養・教育は、連綿とした世代への継承がなければ国は危うくなるということである。現在、謳歌している平和だって、砂上の楼閣に過ぎない。今までは奇跡のようなものだ。きちんと、平和を維持する困難を伝えないと、その難しさを理解しない世代が出てくる。そして戦争がいかに国民を悲惨にするかも、きちんと伝えなければならない。

そのためにも、我々日本人は、子孫に、もう少し謙虚に伝えていかなければならない。世界の人々の信頼を獲得するためには、何をしなければならないのか、いま少し考えてみたい。そして為政者は深い見識をもって、世界の人々の心を読みとり、もっと発言と行動を慎重にしてもらいたい。

*追記

国際権力闘争に勝つには、きちんとした教養と知恵がいる。そのような人材育成を怠ってはならない。知識も大切だが、それだけに偏重すれば、見えないものを見ることができなくなる。今の日本に必要なのは改めて人材の育成である。

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