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2006年8月31日 (木)

顰に倣う(ひそみにならう)

若くて肌がぴちぴちしているのに、若い女性が厚化粧されているのは、大変残念に思う。彼女らは、化粧しなくても、十分美しい。それは、流行に流されたり、宣伝に煽られたりして、自分を知らないからであろう。流風が若い時、少し気があった、ある女性が、どう見ても似つかわしくない化粧して、幻滅したことがある。

それに関連して、先日、少し触れた西施の話は有名すぎて、皆さんご存知であろうが、一応念のため取り上げておく。彼女は、「呉越同舟」で有名な、呉・越両国の抗争の中で、利用された。すなわち、越王勾践が、呉王夫差の油断を誘うため、美女五十人を献じた中の絶世の美女だったと言われる。その西施の話である。

「美人の西施が胸を病んで、眉をしかめていたところ、その村の醜女が、それを見て美しいと思い、家に帰ると、また同じように胸に手を当てて、眉を顰(しか)めるようになった。それがあまり醜いので、村の金持ちは、それを見ると、門を堅く閉じて、外に出なくなり、貧乏人はそれを見ると、妻子を引き連れて、村から逃げ出した。

この醜女には、西施の眉を顰めた様子が美しいとわかったのであるが、眉を顰めたことがどうして美しく見えるのかと言う根本がわからなかったのだ。」(『荘子』金谷治訳注、岩波書店)

この話は、「顰に倣う 」 (「倣う」は「効う」と記する本もある) という言葉の典拠になっている。女性は、ある時期を過ぎれば、化粧は止むを得ない。だが、化粧も、物まねだけでは、うまくいかない。自分の状態や個性を十分把握して、自分にベストの化粧法を施すべきだろう。誰にも合う化粧法はないと知るべきだ。

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