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2006年8月19日 (土)

恋の歌

恋の歌なんて流風には似合わないが、ある愛読書がある。日本の古典で、恋の歌と言えば、『古今和歌集』なども、そうだろうが、それらを題材にしながらも、もっと砕けた歌謡集として『閑吟集』がある。古典に詳しくなくても、現代では理解の難しい内容も『閑吟集』(浅野建二校注、岩波書店)なら、解説があるので、なんとか理解できる。

この作品の編者は不明らしいが、謡曲の作家のような気もする。当時のかなりの自由人のような気もする。それが故か、多くの故事や諸文学の造詣を材料に、恋の歌が集められており、面白い。

この本は、かつては、作家やシナリオライターがが、恋愛小説の基礎にするといわれていたが、今はどうなのだろうか。流風は例により、流し読みだが、時々ランダムにページをめくって、にやにや楽しんでいる。

例えば、“雲とも煙(けぶり)とも 見定めもせで 上の空なる 富士の嶺(ね)にや”

若い男が口説く時には、流風も昔のことを思い出しつつ、そういうものかもね(笑)と。それに対して、この歌は、冷静に対応する女性。いや、恋の駆け引きと言うべきか。

とは言うものの、男も女も、

“思う方へこそ 目も行き 顔も振らるれ”

というように、どうしようもなくなるのは、昔も今も変らないようで。

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