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2006年8月 3日 (木)

職人不足という課題

モノづくりにおいて、プロといえる職人が高齢化と後継者不足で、どんどん減っている。原因は、若者が「すぐに金にならない」と考えるからだという。そこに若者意識をみる。確かに、プロになるには、長い年月が必要だ。実際、下積みを経験せずに、いきなりプロの真似をしても、本物はつくれない。

しかし、よく考えると、長い間かけて身体で作った経験は、滅びることはない。もちろん、絶えず学ぶ姿勢は必要だが、他者に負けることはない。人生において、そんなに様々な経験ができるわけではないのだから、ある程度ターゲットを絞って、やり込めば、一生使える貴重な資産になる。

ところが、それを妨げる仕組みがある。最低賃金法である。これは、能力のあるなしに関わらず、ある一定の賃金を支払わなければならない。それでは、雇う方に負担がかかり過ぎる。これらの職人を抱えているのは中小企業が多いからだ。だから、この仕組みを多少、変える必要があると思う。

もちろん、“技を盗む”個人の向上心と先輩が常に新人の能力を引き上げる努力をするという前提だが、職人育成には、少なくとも入社3年程度 (実際問題としては、職人がプロになるには10年かかるが) は、最低賃金法を適用しない仕組みの検討が望まれる。

また、違う仕組みとしては、あの『吉本』の仕組みも参考になるかもしれない。若い人たちの目立ちたい欲望を刺激する何らかの工夫も職人を必要とする産業側に求められる。そして私達一般人も、環境問題を踏まえて、長寿命商品の見えない部分での評価をすることが望まれる。

いずれにせよ、下積みを経験することなく、一流のプロになることは難しい。そして器用なだけで人が大成するとは限らず、不器用な人が大成することも多い。やはり継続は力ということだろう。若い人たちは、職人に是非挑戦して欲しい。

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