« 鷲にさらわれた赤ん坊 | トップページ | 陰陽道と予見 »

2006年9月28日 (木)

安倍政権の印象

安倍内閣が発足した。一般人の目で少し感想を述べてみよう。えらく支持率が高いようだが、やりにくいだろうな。高いのを維持することは難しい。果たして、来年の参議院選挙まで人気を維持できるだろうか。

かつて、故大平正芳首相は次のように言った。「国民は、政治にあまり期待してはいけない」と。それは全ての人が満足する政治は不可能だからである。その辺をマスコミはわかって報道しているのだろうか。国民はマスコミに煽られて過剰な期待をしてはいけない。

さて、それはそれとして、内閣の顔ぶれはまず顔ぶれに新しい人が多いがために、知らない人も多い。しかし、大臣たちは、小泉前政権より、ある意味、カラーがはっきりしているかもしれない。

なにしろ、小泉前政権では、首相の個性が強く、大臣は、失礼な表現になるが、全体として、軟弱なイエスマンが配置されていた。特に女性大臣達はその典型であろう。彼女達は何の実績もなく、去っていき、結局、お飾り大臣に過ぎなかった。

安倍政権も、イエスマンは配置されているが、「政権全体」としての共通の個性があると感じる。すなわち大臣が根っこのところで、安倍首相とつながっていることだろう。

これは、別の見方をすると、小泉前政権とは異なる形で、政策が偏るだろうと予測できる。小泉前政権は、大目的はあったものの、テーマを広げすぎて、成果が曖昧になったことも多かった。一つの政権がなしうることは、せいぜい2~3のテーマについてだけだ。安倍政権は、それを意識しているのかもしれない。

それに谷垣氏を冷遇していることは、別に問題はない。安倍政権は、自民党のかつての政治力学で処理するようになったと言うことだろう。かつての自民党はそうであった。いつ頃からか、「挙党一致内閣」とかいって、馴れ合いの内閣ができて、身動きができなくなっていたのだ。それで自民党は弱体化した。

かつての自民党は、権力闘争に負けた派閥が冷や飯を食い、切磋琢磨して、力をつけていった。そういう意味では、いずれ谷垣氏の出番もやってくるだろう。だが、これは派閥解消したかに見えた派閥が復活するということを意味する。自民党は、今後も派閥解消を主張するだろうか。あれは小泉流権力闘争の手段に過ぎなかったと見ている。自民党は、派閥解消により弱体化したが、今後の動向が見ものである。

また学閥的には、小泉前政権は、首相の出身大学である慶應大学の全面的なバックアップがあった。学者の竹中氏、加藤氏の支援があったことはその証拠である。ある意味、慶應管理内閣的な色彩が強かった。その弊害もあったと言われる。

新政権の安倍首相は、成蹊大学出身ということだが、果たしてどれくらいの支援が得られるかは不明である。成蹊大学にどの程度の人材がいるか、わからないからだ。むしろ大臣に東大卒がやや多いのが目立つ程度である。学閥的なバックアップはあまり期待できないかもしれない。それはそれでいいのだが。

それにしても、安倍政権は、最近の自民党政権とは運営も、従来と、かなり異なってくるように感じる。いや、むしろ先祖がえりするということか。それが国民に良いように作用するのか、悪いように作用するのかは不明である。今後の展開を注視したい。

|

« 鷲にさらわれた赤ん坊 | トップページ | 陰陽道と予見 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99784/12068486

この記事へのトラックバック一覧です: 安倍政権の印象:

« 鷲にさらわれた赤ん坊 | トップページ | 陰陽道と予見 »