« 道を聞く | トップページ | 鷲にさらわれた赤ん坊 »

2006年9月25日 (月)

台湾問題と日本

一般国民からは近いような遠いような、それでも何か愛着を感じる国が台湾である。今回は、台湾問題の一般論を簡単に整理してみた。

香港は英国からの返還後、その退潮が著しいらしい。かつての面影はなく、それでは、何のために中国に返還したのか、わからないという。今更言っても仕方ないが、中国は今しばらく、英国に貸していた方が良かったのかもしれない。

さて、台湾が、「中華民国」としてではなく、「台湾」として、国連加盟を申請するようだ。例によって、中国は反発するだろうが、台湾は、もともと中国とは異界の地である。民族も違うし、日本が植民地として開発するまでは未開の島であった。当時、中国にとって、どうでもいい島を戦争に負けた当時の中国は日本にくれてやったのだ。

日本は、初めて得た植民地だったので、それはそれは力を入れて開発した。その遺産が現在の台湾を形作っていると言っても言い過ぎではないだろう。台湾が、今後どのような将来を想定しているのかは知らないが、「台湾」として独立したい気持ちはわかる。

彼らは、その条件をクリヤーしようとしている。まず、その第一が、「中華民国」という呼び名を捨て、「台湾」と名乗ることである。そのことの行動が、「台湾」としての国連加盟申請であろう。

中国としては、国内の辺境の他の少数民族に刺激を与えるとして嫌っているのだろうが、基本的なものが台湾とは異なる。中国は何が何でも台湾を自国内に取り入れることを考えなくてもいいのではないか。

本来、このことは、中国としては、別に悪いことではない。台湾と中国は経済的にも、交流が深く、人の交流もある。中国経済を更に発展させるには、台湾を国内に取り込むより、独立させた方が何かとメリットが大きいかもしれない。

つまり台湾も中国も、お互い衛星国家としての位置づけで考えればよいのだ。彼らが戦争で争うことはないと流風は見ている。むしろ米中同盟の現実的な橋渡しを台湾がするかもしれないのだ(既にしているという見方もあるが、それは従来、現在野党になっている国民党レベルだった。今後は、もう少し高いレベルでの同盟のセッティングが考えられる)。

すなわち中国にとって、台湾は、米国や日本とのクッションにもなるし、東南アジア諸国とのクッションにもなっている。その意味は大きいはずである。政治的に経済的には、直接取引きも良いが、間接取引が有効なことも多い。独立させても、大きな問題にはならないだろう。むしろメリットの方が大きいだろう。

そして、もう一つの独立の要件として、第二に、台湾にある蒋介石が持ち込んだ膨大な中国の文化遺産は、中国に返還することが独立の条件にはなるだろう。なぜなら、その文化遺産は、「中華民国」の遺産であるから。

以上の二つの条件を満たせば、多くの西欧諸国は台湾の独立に同意するかもしれない。道のりは険しいかもしれないが、何か、そういう予感がする。

日本政府としては、政治的に関与することは難しいかもしれない。しかし米中同盟の可能性に対しては、十分研究しておく必要がある。米国の政権が変れば、可能性はある。

その時、日本としてのポジショニングをどうするかも重要である。現在の政府は、あまりにも、共和党政権が続くものと思っている節がある。柔軟な思考が求められる。また一般国民としても、近隣諸国の動向には注視することが求められる。

|

« 道を聞く | トップページ | 鷲にさらわれた赤ん坊 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99784/12031220

この記事へのトラックバック一覧です: 台湾問題と日本:

« 道を聞く | トップページ | 鷲にさらわれた赤ん坊 »