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2006年11月20日 (月)

神戸文学館、間もなくオープン

いろんな施設があるのに、神戸には文学館がなかった。その文学館が12月4日にオープンする。場所は、王子動物園の近くで、王子市民ギャラリーの閉鎖に伴い、施設を改修して、「神戸文学館」にする。

明治以降、神戸ゆかりの作家や神戸で生まれた作品を紹介するらしい。報道によると、谷崎潤一郎、小泉八雲、稲垣足穂、横溝正史、冨田砕花、津村信夫、石川達三、野坂昭如、今東光、足立巻一など、作家約30人が紹介されるらしい。まだ、その他に、どのような作家が紹介されるのかは、残念ながら把握してない。

その他に、考えられるのは、宮本輝、陳舜臣、山崎豊子、新田次郎、竹中郁などであろうか。

神戸出身の宮本輝の『花の降る午後』は、15~6年前の作品であろうか、神戸が舞台になっていた。神戸に多いフランス料理店を舞台にしている。あらすじはほとんど忘れてしまったが、ちょっとしたサスペンス風ではあった。

陳舜臣の小説は、華僑らしく(現在は確か帰化している)、神戸とかかわりの深い中国をテーマにしたものが多い。日本に中国の歴史・文化をわかりやすく紹介した第一人者であろう。

山崎豊子の『華麗なる一族』は以前、書籍を持っていたが、処分して手元にない。確か、ある銀行家の壮絶な戦いを扱っている。個人の人間性が無視されていたような記憶がある。戦国時代と同様の政略結婚も扱っていたように思うが、記憶は定かではない。近々、テレビドラマでやるようだから、詳しい説明は加えない。

新田次郎の『孤愁 サウダーデ』は、明治時代に、神戸・大阪総領事W・ジョセ・モラエスを題材に取っている。彼は日本人を妻にし、欧米に、「大日本」や「日本精神」など、日本文化を紹介した。

竹中郁は詩人で、画家小磯良平の友人である。初期はモダニズムで、ロマンチシズムに移行する。わかりやすい詩だそうだ。名前は知っているが、まだ手にとって、じっくりと読んだことはない。小磯記念美術館に行くと、小磯が彼をモデルに描いているのがわかる。ハイビジョンギャラリーで小磯と竹中との関係が紹介されていた。

それに、多分、久坂葉子、島尾敏雄、司馬遼太郎なども取り上げるだろう。ここでは記さない。

また神戸を中心に活動している作家の作品(約千冊)を閲覧できる「神戸ゆかりの本棚」を設置するようだ。

さらに作家のゆかりの場所や作品の舞台となった地図(*文学散歩地図)も紹介されるようだ。韓国ドラマなどで、撮影した場所が話題になるが、それと同様、作家の作品の舞台を訪ねていくのも面白いかもしれない。

場所:神戸市灘区王子町3丁目1-2

交通:阪急電車 王子公園駅下車 動物園方面に向かって動物園を通り過ぎるとすく゜

開館時間:月曜~金曜 10:00~18:00、土・日曜、祝日 9:00~17:00

休館日:毎週水曜日、年末年始

入館料:無料

*(参考) 文学散歩地図について

 神戸市では、「花を巡る文学散歩」のパンフレットを作成している(神戸市建設局公園砂防部計画課発行)。現在のところ、「灘区編」と「中央区編」が配布されている。いずれ全区のものが出来上がるだろう。その中には、「文学散歩詳細図」も記されているので、散歩の参考にはなるだろう。

 また、このパンフレットによると、神戸を題材に使った作家として、本文に挙げた作家以外に次の作家が挙げられている。

 村上春樹、一色次郎、中河与一、藤澤桓夫、庄野潤三、山本周五郎、島京子、正岡子規、牧野富太郎、西東三鬼など。

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