« わかりにくい安倍政権 | トップページ | 観光バスの行方 »

2006年12月 5日 (火)

即戦力と新卒者

デフレの時期に、企業側が即戦力になる人材を求めたといわれる。「高等学校は必要か」のブログに対して、「学卒は即戦力になるか」というようなことで、正体不明さんからコメントを頂いた。

実際のところ、企業において即戦力とは何を意味するのだろうか。確かにデフレ時、人件費削減のため、リストラをし、組織の簡略化を行った。しかし、必要な業務をこなそうとすると、高いレベルの人材が必要になる。しかし、それに見合うお金はない。

そういうところから、本来はありえない学卒の即戦力を言い出したのだと流風は思っている。しかし、企業の本音は、新卒では、間に合わないから、断る言い訳として、即戦力を言い始めたのだ。

ある程度の組織ができた企業では、新卒の即戦力はありえない。そんなことより、企業文化に馴染んでもらう方が大切である。日本のビジネスは、そのほとんどがチームプレーであり、企業文化の理解なしには進まない。

一時、成果配分の評価がもてはやされたが、導入した企業のほとんどが失敗している。現在では、チーム評価にウエイトを置く企業が増えつつある。

よって、新卒の新入社員が、その企業に馴染んで、まともに仕事ができるようになるのは、最低3年間は必要だ。それを仕事が面白くないから辞めてしまうのは、若い人たちが、そういった企業の事情を知らないことから起こっていると推察できる。だから、新卒者の新入社員は最初の3年間に自分を企業に知ってもらう期間と考えればいいのだ。

だから、何もあせる必要はない。即戦力なんて企業は期待していない。企業が期待しているのは、自社の文化に馴染んでくれるかどうかということである。それは何を意味するかというと、現在の企業の初任給は、仕事の割りに非常に高いことが示している。

見方を変えれば、これは終身雇用を前提としている。長期に働いてもらえることを前提にしているのだ。そこに現在の日本における労働コストに問題があるのだ。入社してすぐ辞めてしまう社員が多いのなら、最初から、そんなに高い給与を支払うのはおかしい。

そういうことであれば、本来、一般の新卒の新入社員も、本来「丁稚」期間が必要である。3年間働いて、周囲から認められて、初めて世間並みの給与が支払われることが望ましい。その辺は最低賃金法も含めて、労働法の修正が求められる。

|

« わかりにくい安倍政権 | トップページ | 観光バスの行方 »

経営関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99784/12939750

この記事へのトラックバック一覧です: 即戦力と新卒者:

« わかりにくい安倍政権 | トップページ | 観光バスの行方 »