« 『ゑびす・大黒 大集合』展 | トップページ | 日本三大嫉妬婦人 その一 »

2007年1月 8日 (月)

神戸文学館訪問

昨年オープンした「神戸文学館」については、昨年11月20日付けで、「神戸文学館、間もなくオープン」でブログに記載したが、たくさんのアクセスがあった。一応訪問したので、報告しておく。

神戸文学館が入っている建物は、もともとチャペルだったそうで、以前王子市民ギャラリーを訪問した時には、あまり建築物には注目しなかったのだが、あらためて見ると、いかにも宗教施設の名残が感じられる建物である。

ところが、まず入るのに手間取った。「ご自由にお入りください」と張り紙がしてあったが、押しても引いても扉が開かない。う~ん、ちょっと困ったぞ、と帰りかけたのだが、もしかしてと思って扉についている錠を上げると開いた(笑)。そそかっしい流風の性格そのままでした。

ほっとして入り口を入ると、左手に、本棚とサロンがあった。そしてトイレ。ここは今回眺めるだけにして、右側に行くと、常設展示ゾーンがあり、時代ごとのテーマに分けて(*参照)、ガラスケースに収まった作家の資料がある。

ただ天井が高いので、空間がゆったりしていると言えばそうだが、だだ広い空間は、少しもったいない感じがする。なぜなら、水平面展示に限界があるからだ。もう少しテーマを絞って、定期的に展示替えすることによって、ガラスケースを減らすことは可能だろう。そして垂直面のパネル展示や立体展示も求められる。

次に、竹中郁などの文学者の遺品などが展示されていたが、これは展示企画でいいと思う。特定の文学者の遺品を常設展示する必要もなかろう。

さらに進むと、展示企画ゾーンがあった。1月末まで「陳舜臣と神戸」展を開催している。陳舜臣氏と神戸との関わりを展示と映像で紹介している。だが、ここも間仕切りも何もなく、集中して見ることができない。そういう工夫が欲しい。予算の制約があるのなら、移動式の簡易間仕切りでも設置してもらったら有難い。

そして、奥にセミナーエリアがあったが、当日は何もしていなかった。近くの壁に、神戸出身の作家や、神戸を題材にした作家のリストが展示してあった。セミナーがない時は、朗読会やコンサートや各作家の時代に合ったレコード鑑賞などいかがであろうか。ラジオ関西の『名曲ラジオアワー』などの催しもいいだろう。

展示の全体的な印象は、あまりお金をかけられなかったのか、シンプルな展示だった。予算の制約があれば仕方ないが、もう少し工夫が欲しい。流風は、市立博物館の展示が個人的に好きだが、あそこまではお金をかけなくてもいいが、改善の余地はあると思う。

また施設の運営上、可能なら、関連図書の販売もして欲しいし、古書の販売も定期的にして欲しい。また神戸文学館の資料・ビデオ・CDの販売もして欲しい。それに展示スペースを絞って、できれば喫茶コーナーも欲しい。無理かな。でも、やれば運営資金の多少の足しにはなるのではないか。また他の文学施設との連携も期待する。運営の更なる進化を望みたい。

帰りに、入り口近くのパンフレットコーナーで、神戸市が発行している「花を巡る文学散歩」のパンフレットや、「ネットミュージアム兵庫文学館」のパンフレットが置いてあったのでもらって帰った。対面に、「原田の森ギャラリー」があるので、そこの見学もしてみたい。

散歩コースとしては、阪急王子動物園前→神戸文学館→原田の森ギャラリー→JR灘駅がいいかもしれない。もちろん、コースに王子動物園を挟むのもいいだろう。

* 常設展示ゾーン「みなと神戸の文学風景」のテーマ

    ⅰ 明治 「神戸開港と近代文学」

    ⅱ 大正 「神戸ロマン文学の勃興」

    ⅲ 昭和戦前 「深まる神戸の現代文学」

    ⅳ 神戸大空襲 「焼け跡の中で書く」

    ⅴ 昭和戦後 「廃墟からの文学復興」

    ⅵ 阪神・淡路大震災 「震災ルネサンス」

|

« 『ゑびす・大黒 大集合』展 | トップページ | 日本三大嫉妬婦人 その一 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/99784/13384531

この記事へのトラックバック一覧です: 神戸文学館訪問:

« 『ゑびす・大黒 大集合』展 | トップページ | 日本三大嫉妬婦人 その一 »