« 神戸の獅子舞 | トップページ | 教員免許の国家試験は有効か »

2007年1月25日 (木)

昔の彼女(彼)のもの

昔付き合っていた異性に関係するものを残す人がいるらしい。流風は、付き合いがなくなったら、バッサリ処分するので、そういう方々の考え方はわからない。残せば、新しいパートナーに、嫌な思いをさせるのではなかろうか。

また、ものではないが、たまたまラジオを聞いていたら、ある女性が自分の子供に、昔愛していた彼氏の名前をつけたと聞いて、唖然としてしまった。どういう神経なのだろう。女性は男の浮気をとやかく言うが、これはもっと悪質だろう。これが本心だとしたら、どういう事情があるか知らないが、恐ろしい。深い訳があるのかもしれないが、それなら一緒に住むこともなかろう。

一般に、女性ほど、昔の思い出に浸る様子は、女性の投書にもよく見られる。男の場合も、昔の彼女を思い出す人もいるかもしれないが、一般的には、関係性の強弱にもよるが、口で言っても、概ね淡白だろう。それが男と女の違いかもしれない。

映画にも、そのようなことを描いたものがある。但し、これは男の場合である。また話も入り組んでいるので、単純な話ではない。それは、戦前の米国の映画『レベッカ』である。戦後、日本でも上映されたようだ。流風も実際、映画館では見たことがない。確かテレビで見た記憶がある。古い映画だが、DVDも販売されており、若い方でも見た人はあるかもしれない。歌手じゃないよ。

あらすじは、身寄りのない平凡な田舎娘キャロライン(ジョーン・フォンテイン)は、叔母の付き添いでモンテカルロのホテルにやってくる。そこで、ヨットの事故で妻のレベッカを亡くしていたイギリスの大富豪マクシム(ローレンス・オリヴィエ)と出会う。

後日わかることだが、亡き妻レベッカはきれいで美しく、知性豊かに賢く、愉快で、家柄もよく、一応、申し分のない女性だった。マクシムは、キャロラインがレベッカに容姿が似ていることに強い興味を覚える。しかし、キャロラインはレベッカの資質は持ち合わせていなくて、ただあるのは、優しくて、誠実だということだけだった。

キャロラインも現在の生活が嫌で、またマクシムに強く惹かれるものもあり、マクシムの気まぐれな求婚により、結婚して、後妻になる。

そして、彼の大邸宅マンダレーに行く。しかし、彼女を待ち受けていたのは、レベッカ付きの使用人で邸宅を仕切るダンバース夫人だった。彼女はキャロラインを受け入れようとしない。旧主のレベッカへの思いが異常に強く、何かと比べようとする。そして、キャロラインを精神的に追いつめていく。

これ以上書くと、浜村淳さん(映画のあらすじを全て話してしまうことで有名)になってしまうので、ここら辺で止めておく。ネットであらすじが公開されているかもしれないが。

この映画で、キャロラインが大変気にするのが、レベッカの部屋が残されており、その中にある持ち物も全て残されていることだった。つまりレベッカに対して嫉妬を覚えるのである。そして、マクシムが真に自分を愛していないのではないかと思い悩む。そりゃ、逆の立場でも、そうでしょう。

やはり新しい異性に合う前に、前の異性のものは処分する方が望ましいと思いますが、結婚後も思い出として残されていますか。独身の皆様はいかがされていますか。

*追記

ちなみに、『レベッカ』の原作は、ダフネ・デュ・モーリアによるものである。映画としては、ヒッチコックが1939年に英国から米国に渡ってからの第1番目の作品である。この映画は、流風的に見ると、米国の国策映画(言い換えれば、米国国民に第二次世界大戦への参戦を促す映画)のようにも感じられる。かなり意味深に作っている。

つまり、キャロライン=米国、マクシム=英国、レベッカ=フランス、ダンバース夫人=ドイツ、レベッカのいとこで、彼女の浮気相手であるファベル=オーストリア、と見れば、当時の国際社会が見えるように思う。

そうすると米国の自己評価がやや気になるが(笑)、これは英国出身のヒッチコックの目線として捉えれば理解できる。なお、ファベルはレベッカの死後、ダンバース夫人を恋人としている。またマンダレー(ビルマ=現ミャンマーの都市名にもある)という名前も何か意味がありそうだ。

少し、穿ちすぎか。映画の最後まで見れば、キャロラインとマクシムがどのようになるか、映画では示していないが、おわかりになるではないか。

*追記

『レベッカ』の鑑賞は、DVDでもできる(図書館にもあるかもしれない)が、映画上映も時々している。神戸市立博物館では、次の日程で上映するようだ。

日程: 平成19年2月23日~24日 

上映時間: 午前10時30分~ と 午後1時30分~の2回上映

場所: 神戸市立博物館 地階講堂 西入口から入場 正門からは入場不可

入場料: 一般 1,300円 (前売り 1,000円)

主催: NPO神戸100年映画祭事務局(078-332-7050)

|

« 神戸の獅子舞 | トップページ | 教員免許の国家試験は有効か »

男と女」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 神戸の獅子舞 | トップページ | 教員免許の国家試験は有効か »