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2007年2月 8日 (木)

政治家と官僚

政治家と官僚は全く違う仕事だ。ところが、官僚が政治家に転身することが度々ある。しかし、これは難しいことだ。政治家という仕事がわかっていなくて、官僚から政治家になっても、何もできない。そういう例は多々ある。

官僚の仕事は、本来は現在ある仕組みの下で、効率的に回して行くことにある。基本的に、現在の仕組みの維持・拡大を重んじる。しかし、政治家の仕事は、世界、国家、社会、国民の意識などの動向や雰囲気を読み取って、あるべき方向に変えていくのが、仕事だ。だから、まったく方向性も仕事の中身も違う。

よって、官僚の意識のままで、政治家になっても、それはほとんど仕事はできない。官僚としては優秀でも、政治家として有能とは限らない。結局、国家のお荷物にもなるし、国民にとっても税金の無駄遣いにつながる可能性が高い。もちろん、ある程度の時間をかければ、本人の意識変革と努力次第では、本来の政治家になれるかもしれないが、時間が余分にかかる。

そのように考えれば、官僚が、政治に対して何の問題意識もなく、何も学ばなくて、いきなり政治家になるのは、問題が多い。国民は、そのことをよく理解しており、最近の投票結果にも出ている。各政党は、官僚をいきなり政治家にするのは、選挙で負けたくなかったら、慎むべきだろう。

*追記

東国原宮崎県知事は、以上の観点をよく理解されている。選挙の対抗馬であった官僚出身者を副知事に据えるようだ。彼の知恵か、周辺のスタッフの知恵か、わからないが、非常に強かな考え方である。

*追記

2月10日現在、東国原宮崎県知事は、選挙の対抗馬の副知事の採用は断念したようだ。県民の強い反対があるようだ。こちらではわからないが、今までの県政が相当腐っていたことに対する県民の怒りは相当なようである。

元官僚を官僚として使う東国原宮崎県知事の発想は理解できるのだが、それさえも許さない県民の怒りは、頂点に達しているようだ。ただ、政治は感情で行うと失敗する。冷静な県民感情を取り戻されることを期待する。

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