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2007年2月17日 (土)

少子化のもう一つの側面

問題発言した、かの大臣は、少子化は女性に原因があるとしていたようだが、それだけではない。重要なことは、男の精子に問題があることが大きく報道されない。

精子の量が減っていることは、医学界からも指摘されて、一般に知られていることだが、精子の変形、欠損も非常に多いそうだ。原因はいろいろ指摘されている。

まず、現代は過度のストレスに問題がある。戦前と比べれば、情報量は増えたが、それに比例するようにストレスは増えている。特に男はストレスが女性に比べてたまりやすい。こういうことが、精子に何らかの影響をもたらしている可能性はある。

ストレスを減らすには、過度の希望を持たないことだろう。戦後、デモストレーション効果で、隣と比較する心理で、マーケティングは展開してきたが、それが人々の心を蝕んでいるかもしれない。現在の日本のストレス過剰時代に対応するには、まず情報入手を削減することが求められるかもしれない。

次に、その大きな原因は、戦後の食生活の洋風化と言われている。それは、未だデータが不十分で根拠は明確ではないが、学者によっては、農薬、各種添加物、プラスチック包装物などの影響があるとされる。

もちろん、業界からすれば、明確な裏づけがないとしている。しかし、戦前と戦後の食生活の比較はする必要がある。そして戦後発生した病気のデータ化はそう難しそうではない。戦前にあって、戦後に無くなった物、そして戦前に無く、戦後にある物の比較をして、調べていけば、自ずから、何かが見えてくるものがあるのではないか。

何らかの影響が精子に及ぼしているはずだ。その他にも、花粉症、アトピー、O-157、鳥インフルエンザ、癌の多発など、全て食事とその周辺に関係するものばかりだ。もちろん、外部の生活環境の悪化も考える必要があるが、食事の影響は大きいと考えられる。

思えば、明治生まれの人々は皆、粗食だった。現在のような飽食の時代ではなかったし、医療水準も高くはなかった。それでもたくさん産まれて長生きしている。もちろん、多く産んで多くが戦争や病気で亡くなっていることも事実なので、単純な発想は危険だが、長生きしている人は、子供時代から粗食で、よく働いて体を動かしている。野菜中心で、肉などは滅多に口にしなかったと言う。そうしたことが、健全な精子を育んでいるのではないか。

それに比べれば、現代は、食の欧米化で、肉食の増加が、精子に何らかの弊害をもたらしていることは推定できる。加工食品の多くの利用も何らかの影響を及ぼしているだろう。私達は、これをどのように考えるかで、食生活は変わってくる。

以上から、結局言えることは、適切な競争は社会の進歩をもたらすかもしれないが、過剰な競争は、人々にあまりよい影響を与えないということだろう。しかし、その「適切な競争」というものが曲者かもしれない。時代に流されないように自己を確立して、どこでバランスを取るが、今後の各個人の課題かもしれない。

そして、戦後の洋風の食事を見直して、日本の米・豆・野菜中心の伝統的食事の見直しが必要だろう。そのためには、まず味覚を取り戻すということを基本にすればいいと思う。ハンバーガーやカレーばかり食べていると、味覚障害を起こすことは、既に指摘されている。子供時代から、味覚を養う意味で、日本食を推進することが望ましい。そうすることが健全な精子の復活につながるのではないか。

そういう意味では、各個人が、これらをどう考えるかによっても、人口の増減はありうるかもしれない。人々が子孫の繁栄を願うとすれば、これからの日本人の生き方の見直しと日本食の再評価が求められるのではないか。

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