« 健康のための三つの呪文 | トップページ | バイオエタノールという環境破壊 »

2007年3月 3日 (土)

管理者に相応しい人物の評価

仕事をさせる上での、管理者に相応しい人物の評価はなかなか難しい。それは人は変るからであろう。しかし、本質的なものは変わりにくいから、その辺で判断するしかないのかもしれない。一般的に、言われているのは次のようなことだろう(*注記参照)。

一、嫉妬深い人に大きな仕事を任せてはならない。

嫉妬深い人は、どうしても公平な視点が欠ける。それでは、人々をまとめることは難しい。それに、彼らは、ちょっとしたことで、裏切る可能性が高い。

二、目先より先見力のある人を用いることが望ましい。

全ての目先が無用ということではない。現在をきちんと押さえた上で、先見力が求められる。ただ、どちらを優先させるかというと、先見力が優先される。

三、反省して、思慮深い者は、責任あるポストにつけてよい。

省みることの大切さを説く。あの幸之助も、毎日、自分のやったことで、褒めることと、自分が反省しなければならないことをそれぞれ三つずつ寝る前に確認したようだ。のんべんだらりと、一日が過ぎ去っていては、進歩がない。そういう生活態度では、責任者に据えることはできない。

四、即断より、熟考の上、行動し、成果を急がない者を尊ぶ。

即断は誤りが多い。一見、格好よく見えるが、結果は乏しい。じっくり先を見て、決断するのが宜しい。成果は、遠くにある。

五、短期的な利益より、長期的利益を優先する者は、重要なポストに就けてよい。

特に、目先(目先の評価や金銭)に追われている者は、危い。成果主義の危さ。欧米のビジネスの仕方の危さ。目先の成果ほど、人間を堕落させるものはない。今は辛くても、長期的視点に基づく行動が求められる。

六、多くの部下から尊敬される人は、ポストに就けてよい。

仮に仕事はイマイチでも、尊敬されている人の下では、成果が出やすい。営業で著しい成果を上げた人が必ずしも、管理職やトップに相応しくないのは、そのことを指している。また頭のいい人は、目につきやすいが、組織から浮き上がりやすい。そういう人は、専門家として遇するべきで、管理者ポストには不向きである。

七、目先の成果で評価してはならない。評価には、時間をかけて行う。

短期的評価は、必ずしも長期的評価にはつながらない。人の評価を固定的に考えることは、企業にとってマイナスになる。目立った成果より、地道に確実に成果を上げ続けることが大切だ。

八、軽率な発言をする者は、用いてはならない。

軽率な、ということは、場面に応じた発言ができない人を言う。いくら真面目でも、その判断ができない人は、管理職に不向きだ。

九、安請け合いする者は、信用してはならない。

できる算段もないのに、約束することは、結局、信用を失う。できないことは簡単にできると言うべきではない。きちんと条件を明確にして、可能性を追求するべきなのである。

十、あまりにも小さいことに拘る人物は用いてはならない。

重箱の隅をつつくということでは、人々の士気に影響する。一般に、社内情報屋と言われる人々である。長所・短所を理解し、長所を伸ばす配慮が必要である。だからと言って、彼らを排除せよとは言わない。彼らは管理者には不向きだが、活用の余地はある。

十一、偏った考え方をする人物を用いてはならない。

常に環境は変化している。一つの考え方に捉われることは、大きなリスクを取り込むことになる。偏った考え方は、流れから逸れる可能性が高い。常に、客観視する姿勢が求められる。

十二、言葉の一つ一つを大事にする人は、大いに用いよ。

リーダーの言葉の影響力は大きい。一つ一つ吟味して発言することが求められる。言葉の重みを理解すべきだ。相手が、言葉の意味を考えるようになったら、それは成果だ。

*注記

これらの考え方は、『管子』をベースにしている。

|

« 健康のための三つの呪文 | トップページ | バイオエタノールという環境破壊 »

経営関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 健康のための三つの呪文 | トップページ | バイオエタノールという環境破壊 »