« パンプキン・スープ | トップページ | 人生15戦 »

2007年6月24日 (日)

泰斗という言葉

泰斗(たいと)という言葉があるが、その意味は、「その道で最も仰ぎ尊ばれている大家」(広辞苑)を指している。もともと泰山北斗であり、この略語である。

マクドナルドをマックとかマクドとか言う若い人同様、いつ頃か「泰斗」と略されている。流風の知り合いでも、わざわざ「泰山北斗」という人は滅多にいない。

言葉の語源は、唐の4大詩人の一人、韓愈の逸話から出ている。彼は孤児である。二歳の時に孤児になり、親の顔も定かに覚えていなかった。苦労して学問に励み、九代徳宗の時、進士に挙げられる。

更に出世して、大臣になるが、度々諫言して左遷される。色々な諫言をしては飛ばされるが、後日、再評価されて戻されたりしている。浮き沈みの激しい人生だった。

特に、十代憲宗の時、皇帝が仏教を重んずるあまり、政治を疎かにすることを憂い諫言して、逆鱗に触れ広東州まで左遷される。十一代の穆宗の時、再び戻され、57歳で亡くなっている。

その彼は、文の究極の模範を求め、名文章家とされる。六経(りくけい。詩経、書経、易経、春秋、礼記、楽記)の文を以って、多くの学者を導き、彼らは韓愈を「泰山北斗」と尊敬した。

このように、彼は能力的にも優れていたのだろうが、まっすぐな性格が災いし、諫言して左遷の繰り返しをしているが、歴史に名を残したことになる。もっとも、歴史に名を残したのは、文章家としての方であるが。

流風は、まだ行ったことがないが、泰山は中国の五大山の一つで、名山とされ、山東省泰安市にある。泰安市から泰山を目指すと三途の川があるそうだ。

泰山は死んだ人の魂が戻ってくる所とされる。言い伝えでは、悪いことをした人たちは、三途の川に落ちて牛や豚になり、普通の人は、そのまま人間になり、善いことをした人は仙人になるという。

パンフレットで見る限り、日本の山とは違う感じがした。そんなに高い山ではなさそうだが、歴史的にも古い山のようである。ちなみに、北斗は、北極星のことで、星の中心として仰がれており、立派な人物を意味している。

*参考 中国の五大山(五岳)

中国の五大山(五岳)とは、この山東省の泰山を筆頭に、山西省の恒山、陜西省の華山、河南省の嵩山、湖南省の衝山を指す。

|

« パンプキン・スープ | トップページ | 人生15戦 »

古典文学・演芸」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« パンプキン・スープ | トップページ | 人生15戦 »