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2007年7月 5日 (木)

人の評判

私達は、人の評判で無意識に正しいと判断したりする。しかし、その評判は、いつも正しいとは限らない。完全な人はいない。

例えば、こういう話がある。ある浪人が食うに困って、一休禅師に相談した。そこで、何かできる芸はないのかと尋ねると、その浪人は何もないという。

そこで、一休が『竹に雀』という歌を教える。その浪人に何回教えても、なかなか上達しない。それでも、ようやく覚えると、一休は、高札を次のように出す。

         「このたび、上方より太夫まかり下る

           勧進元 日本老和尚 一休」

そうすると、一休さんが勧進元だということで、評判が評判を呼び多くの人が集まった。しかし、歌うのは、『竹に雀』ばかり。ところが周囲はやんやの喝采。

実は、一休が「さくら」も雇っていたのだ。その結果、多くの人が集まり、そこそこのお金が集まった。不思議と、一休が勧進元とということで、苦情もなかったそうだ。その浪人は、そのお金で無事、故郷に帰ったという。

時々、有名人が担ぎ出されて、詐欺まがいのことが起こっているが、評判というものには気をつけなければならない。一休の機知は、その浪人を助けたが、多くの人を騙したことになる。

一休といえども、あまり感心のできない話だ。利休の信用で人を騙したことは疑う余地がない。私達は、有名人という広告塔に気をつけなければならない。その人の行動の裏にあるものを常に読み取ることが求められる。

*『竹に雀』

          竹に雀は、しなよくとまる

              ちゅうちゅうぱっぱ ちゅうぱっぱ

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