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2007年7月26日 (木)

折檻と改革

折檻というと、児童虐待の代名詞のように使われるが、これほど違う意味に使われる日本語も少ない。ご存知の方はご存知だろうが、一般には知られていないように感じる。

この言葉の出典は、『十八史略』とか『漢書』であるが、その意味は次のようである。時は、前漢、成帝の頃、外戚が勢力を得て、蔓延った。外戚関係が専横するのは、歴史的に日本も中国も変わらない。そこで、いろんな所から彼らの専横を批判する上申書が提出される。

帝の師である張禹という学者がいた。彼はいい加減な御用学者だった。御用学者という者はいつの時代もいい加減だ。帝が彼に相談すると、「そんなもの、ほっておけば宜しいのです」と答える。そこで、彼の言う通り放置した。

しかし、知事の朱雲という骨のある人物が、王に思い切って諫言する。かの不埒な学者を見せしめに殺たいと言う。王は、知事の分際でと、怒り、朱雲の首を刎ねよと命じる。命令を受けた御史は御殿から彼を引き摺り下ろそうとするが、檻(手すりのこと)に必死につかまり、なおも叫び続ける。

御史も必死だが、朱雲も必死。ついに檻が壊れ、二人とも地に落ちる。それを見ていた、ある将軍が朱雲の態度に感銘を覚え、朱雲を誅することを頭を地に叩きつけるほどにして、王に諌める。

そこで、やっと王も二人の心に正気に戻り、機嫌を直して反省する。その後、その檻は直諌のしるしとして、直されることはなく、王の在任中はそのままにされたという。しかし、そんなことは何の効果もなく、その後、外戚の専横はなくなるどころか、ますますひどくなり、前漢は滅びていく。

このように組織が腐ってしまえば、手の打ちようがない。腐った組織を一旦潰して、新しい組織を作り直した方がロスが少ない。つまり、ある段階まで組織が腐ってしまうと、改革は難しい。

果たして、トップも含めて、折檻が必要なほどの組織になっていないか、経営者はチェックして欲しい。危機は日常の中に発見される。日々の改革意識の継続しか、危機を避ける方法はない。

そういうと、テレビドラマ『どんど晴れ』でも、伝統格式を重んじる旅館の経営改革が難しいことを描いていますね。常に環境変化に組織全体が危機意識を持ち続けることが、危機を防ぐことです。

そこでは、リーダーの重要性が大切なのは言うまでもありません。正しい改革理念と共に、前例主義と激しくぶつかっていく気構えと率先垂範の行動が求められます。

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