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2007年8月 7日 (火)

明鏡止水

明鏡止水という禅語がある。本来の意味としては、明るい鏡は、あるがままに映し出すということだろう。美人は美人らしく、ブスはブスらしく(笑)。しかし、それは一時のことであって、ずっと、その状態で留まるわけではない。美人やブスの変化も捉える。次々とあるがままに映し出す。鏡本来の本質は失わない。

あの勝海舟も好んで用いた言葉らしい。彼は、人と交渉ごとに臨む場合、この言葉を肝に銘じていたらしい。何事にも捉われない。先入観にとらわれないように、雑多な情報は取り入れない。あくまで自己の定見に基づいて、交渉ごとを行うべしとしている。

剣術や禅に通じていたので、そこから得た知恵のようだ。事前の情報や駆け引きなど、心を曇らすようなことをせず、会談して、瞬間的に判断するのだろう。

結局、求められるのは、心の静かさだ。水に自分の姿を映し出すように、その時は、波静かな水面に映し出そうとするだろうのと同様に、不動心を持つ者だけが、他の人にも安らかさを与えて、真実を語ろうとする。

ただ明鏡止水の境地は、誰でもできるものではなくて、ある程度の修業ができたものだけしかできないのも事実だろう。

*参考 拙ブログ 『求道者による予知』(05.11.14)

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