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2007年10月27日 (土)

和が大切

父は、時々『十七条憲法』について、話したいようだった。特に、その一の「和を以て貴しとなす」については、大変大切な考え方だと強調していた。父は十七条は、全て、そらで言えたが、流風は学生時代に軽く学んだだけで、その一の「和を以て貴しとなす」の一文を除けば、ほとんど知らないと言って間違いはないだろう。

だから詳しい内容については、最近まで吟味したことはなかった。こういうものは、相当意識しないと読み込めないものだ。ここへ来て、改めて、『十七条憲法』を読み直してみると、よく出来ているなあと思う。

時代が変わっても、聖徳太子の考え方は脈々と生きているということだろう。当時、実際、太子が作られたかどうかはわからないが、周辺には、このような知恵者がいたのだろう。

ここでは、一応、流風なりの解釈を記しておく。解釈が、当時の事情とは違うかもしれないが、現代的に考えてみた。

その一

 和を以て貴しとなす。

 さからうことなきを宗とせよ。

 人みな党ありて、またさとれるもの少なし。

 是を以て、或いは君父にしたがわずして、また隣里に違う。

 しかれども、上和らぎ、下睦びて、事を論ずるにかなえば、すなわち事理おのずから通じ、何事か成らざらむ。

まず、「和を以て貴しとなす」については、特に解説はいらないと思うが、人間社会においては、和が大切で、尊重しなければならない、という意味だろう。

次の、「さからうことなきを宗とせよ」は、素直に人の話は聞け、ということだろう。「聞き届けよ」という意味だろう。そういう姿勢でおれば、間違いが少ない。内容は後で吟味しなければならないが、一旦は受け取るということだ。

「人みな党ありて、またさとれるもの少なし」は、多くの人は皆、徒党を組んで、自らの主張を強く打ち出し、他の言う人の言うことを聞かず、我田引水的に物事を処理しようとする。しかし、それでは、不同意の人々を増やすばかりだ。そのことがわかっている人々は残念ながら、ほとんどいない。

「是を以て、或いは君父にしたがわずして、また隣里に違う」は、そうであるから、責任者や親に従順でなかったり、また近所の人々と協調して物事を執り行えないで喧嘩したりする。

「しかれども、上和らぎ、下睦びて、事を論ずるにかなえば、すなわち事理おのずから通じ、何事か成らざらむ」は、しかしながら、上に立つ者が、和やかな気持ちで下の者に接し、下の者も、上位者に対して、和らいだ目つきで、恭しく接し、気持ちを一つにすれば、どんな物事も成就するものだ。

*注記

読み下し文については、現代用語にない文字については、当字を使わず、平仮名で表記しています。

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