« ショック!偽装淡路産タマネギ | トップページ | 暴虎馮河と戦々兢々 »

2007年11月 4日 (日)

上司と部下

あらゆる組織で、上司と部下の関係は微妙だ。そういうことをうまく行かせるためには、相互の努力が求められる。ある戦国武将も次のように言っている。

  人をつかふに、二人こらへ候者あれば、譜第の者を召仕れ候也。

  其故は先内之者届ざる事を主人こらへ候。

  又主人に対し述懐を内之者こらへ候。

  之の如くお互いにこらへぬ候へば、子飼のもの余多出来、大事之時用に立候。

 これを現代的に、解釈すると、まず、「人をつかふに、二人こらへ候者あれば、譜第の者を召仕れ候也」は、人を使うには、必ず、上司も部下の両方の辛抱が求められる。だから、それを可能にするためには、お互いを知った関係が求められ、内部で育成した人材が前提条件になる。他社から中途で招いた社員では、そういう関係を築くことは難しい。

次に、「其故は先内之者届ざる事を主人こらへ候」は、その訳は、まず上司が、部下が自分の満足いくように行動してくれないことを辛抱し、鍛え育てていく気持ちが大切だ。何もかも、初めから、自分の思い通りにはいかない。そこには、多くのコミュニケーションによる相互理解の基があって、初めて可能なのだ。

「又主人に対し述懐を内之者こらへ候」は、また部下は上司に対して、常に不満を持って辛抱しているものだ。そういうことを上司になる人は、わかっていて欲しい。そして、常に部下を観察しながら、不満の原因を知ることが相互理解につながる。

最後の、「之の如くお互いにこらへぬ候へば、子飼のもの余多出来、大事之時用に立候」は、このようにお互いに辛抱していけば、子飼の企業人が育ち、いざという時に役立つのだ。そうでない者は、いざという困難な時には、逃げ出し、なかなか役立ちが難しいものだ。厳しい企業環境の時に、頑張ってくれるのは苦労を共にした古参の社員であるということだろう。

* 注記

ある戦国武将とは、朝倉宗滴のことである。

*今問題になっている、派遣や請負では、企業に対する忠誠心はなかなか養われない。やはり企業は正社員の育成に時間がかかっても注力すべきだろう。

|

« ショック!偽装淡路産タマネギ | トップページ | 暴虎馮河と戦々兢々 »

経営関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ショック!偽装淡路産タマネギ | トップページ | 暴虎馮河と戦々兢々 »