« ほんまかいな、白熱電球製造中止 | トップページ | 三食御飯 »

2007年12月22日 (土)

大手スーパーの価格凍結を考える

大手スーパーが、対象品目は限られるが、価格凍結を続行するらしい。さらに商品によっては、更に値下げするらしい。どういう品目かわからないが、基本的にスーパーのプライベート商品だろう。値下げのためには、業者の入れ替えもするらしい。大手メーカーがナショナルブランド商品の価格のアップをスーパーに要請しているのに対抗しての処置らしい。

一般に、消費者には歓迎されるかもしれない。しかし、ちょっと変だ。どこで作ろうと、原材料はアップしているはずだ。それを上げないというのは、どこかに無理がある。そこで、一つ、二つ少し考えてみた。

① 原材料は上がっているはずなのに、製品価格がアップされないということは、どこで、そのコストを吸収しているのか。

そもそも、プライベート商品は、スーパーが、工場を持たないメーカーの位置づけを狙っているのだろう。中間マージンをカットすることで、仕入れコストを下げられると考えているのだろう。流通を整理するのはわかるが、その分、下請工場には、コスト負担が増えてくる。その辺をどう考えているのか。

そして、スーパーのプライベート商品の下請けは、一般に中小企業と考えられる。一般に、中小企業の原材料コストは、ナショナルブランドメーカーより、高くついているはずだ。スーパーが、原材料を斡旋するにしても、若干割高だろう。製造コストについても、ナショナルブランドメーカーより高くついているはずだ。但し、管理コストは、ブランドメーカーより安いかもしれない。

そうなると、コストを削れるのは、人件費か、利益だろう。しかし、トータルでは、そんなに安くはできないだろう。となると、全てとは言わないが、手抜きしなければ、中小業者は生き残れないだろう。そんな状況で、良質な商品が提供できるだろうか。スーパーがものづくりをわかっているとはとても思えない。

② 業者を入れ替えて、利益率をアップするのはいいことか。

また、プライベート商品の価格を更に下げるということも、気にかかる。ただ、それだけでなく、仕入れの価格をカットするため、仕入れ業者も入れ替えるという。しかし、そんなことをすれば、ますます商品品質は劣化していくだろう。

仕入れ業者が疲弊すれば、長期的に見て、プライベート商品は成り立たない。どうも目先だけの営業政策のように見える。

①、②を総合して考えると、スーパーのプライベートブランドを作っている中小業者は、まともに対応しておれば、間違いなく、体力を落としていく。スーパーは、多分、仕入れ業者を共に成長する企業体とは見ていないのだろう。

仕入れ業者や従業員にも家族がある。彼らは消費者でもある。その消費者の所得が落ちれば、国内景気は悪化する。本来、流通業の役割は何なのか。

流通業者の役割は、一般消費者の意向を確認しながら、納入業者の意向も確認して、トータル的に、自社も含めて、全ての人々にメリットがあるように調整していくのが仕事ではないのか。

大手スーパーの価格凍結は、いずれ破綻するだろう。そして、それは大手スーパーさえも蝕み、消費者に見放されるだろう。今一度、共存共栄の精神を取り戻すべきだろう。そして、本来の流通業の役割に徹するべきだろう。

*追記

ちなみに、流風は、スーパーのプライベート商品の位置づけを変えるべきだと思っている。

|

« ほんまかいな、白熱電球製造中止 | トップページ | 三食御飯 »

経営関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ほんまかいな、白熱電球製造中止 | トップページ | 三食御飯 »