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2007年12月 2日 (日)

呼び方を考える

ある大学で、教授が、女子学生に、「ちゃん」付けをしたところ、女子学生は不愉快に感じ、パワーハラスメントで、訴えられたようだ。ちょっと行き過ぎのような感じもするが、状況がわからないので、これ以上のコメントはできない。

確かに、企業においても、男性社員が、女子社員の後輩に、「ちゃん」付けしている例は今でも散見される。また女子社員の先輩も、年下の女子社員に対して、「ちゃん」付けしている場合も多い。外部から見ると、異様な感じがするが、それが親しみの表現だと彼らは言う。

もちろん、企業によっては、先輩・後輩にかかわらず、「さん」付けを強制しているところもある。しかし、「さん」付けは、「ちゃん」付けよりいいが、全てに適用するのは奇妙なことだ。全ての人に対して、そう呼ぶのは少し欺瞞を感じる。呼び捨てが問題なら、上司は、部下に対して、男女を問わず、「君」づけでいいではないか。仮に年上の部下だった場合のみ、「さん」付けで呼べばいいのだ。

また後輩は、上司に対しては、「役職」で呼ぶのが常識だろう。上司に対して、「さん」付けは異様だ。もちろん、こういう問題が起こるのは、年功序列は、ある程度の年齢に達すれば、公務員を除けば、完全に崩れているからだろう。しかし、年功序列が崩れても、若い上司に対しても「役職」で呼べば済むことだ。どうもそこら辺は、嫉妬が作用しているように感じるのは、穿ちすぎかな。

ところで、話は少し変わるが、テレビなどを見ていると、最近、若い人が、第三者に、「私のお父さん」とか「私のお母さん」と言っている。非常に耳障りが悪い。ああ、この人は、家庭できちんと教育を受けていないのだなあ、と思ってしまうのは、残念なことだ。

もちろん、親しい仲間同士とかであれば、そのように言っても、差し支えはないだろう。しかし、初めて会った人に、そのように言うのはおかしい。テレビ等は、不特定多数を相手にしているのだから、「私の父」とか「私の母」とか言うのが常識だろう。最近は、家庭で、そういうことも教えないのだろうか。

もっとひどいのは、関西限定の話だが、いい大人が、親のことを「おとん」とか「おかん」と言っている。全く情けない。これは「おとうちゃん」とか「おかあちゃん」と同様、子供言葉である。それをいい歳をしたものが、話している。お笑い芸人には、許されても、普通の人が言えば、結局、お里が知れてしまう。

変な言葉をしゃべって、何も自らを貶めるようなことはする必要がないだろう。本人にとっても、損なことと思う。美しい言葉を話せば、人間を実質以上に見てもらえる。昔は、芸人にも、品があったものだ。まして、一般人なら、なおさらのことだ。そして、これらのことに配慮されなくなったのは、人々が、現象に捉われて、人間社会を深く考えなくなった結果とも言えるかもしれない。

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