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2008年1月26日 (土)

寒い冬に思う

今年の冬は、ここ最近続いていた暖冬ではなさそうだ。どこが温暖化かと思うほどだ。先最近、就寝後、あまりにも寒いので、深夜、よく目が覚める。温度計を見ると、零度前後だ。寒いわけだ。二度寝しようとするが、寒くて、なかなか寝付けない。

内外の温度差が激しくならないように、暖房は基本的にコタツ以外、何もしないのだが、これは両親がそうだったから。一応、暖房設備はあるのだが、あのむっとした雰囲気があまり好きでない。それで、少しの寒さなら辛抱してしまう。まあ、寒冷地の方々からすれば、何でもないのだろうけれど。しかし、こうも寒ければ、就寝の時は、少し暖かくしようかな。

さて、先日、寒い風が吹きまくる中で、バス停で、バスを待っていると、二十代の男が、背を丸めて、手をポケットに入れて立っていた。その風景を見て、昔のことを思い出した。

子供の頃、寒くて、背を丸くして、ポケットに、ひびだらけの手を入れていたら、背筋を伸ばして、ポケットに手を入れるなと、父に厳しく叱られたものだ。しかし、寒さには耐えられず、すぐポケットに手を入れてしまう。また叱られる。その繰り返しをしていたら、ついに業を煮やした父が、ポケットに手を入れた流風を後ろから突き飛ばした。

もちろん、顔は地面(但し、道路は、現在のように舗装していなくて、土の道路)に直撃し、鼻血は出るし、この時は、さすがに大泣きした。その声を聞いた母がびっくりして駆けつけたが、父は、そのままにしておくように指示し、母はおろおろしていたのを思い出す。最近だったら、幼児虐待になるのだろうか。

しばらくして、顔も服も、ぐちゃぐちゃになった状態で立ち上がったところ、やっと父が母に、手当てしてやれと指示していたように思う。そして、後で、部屋に一緒に来るように言っていた。

母に、服も着替えさせてもらって、こわごわ父の部屋に行くと、父が、「お前は、私の言うことを素直に聞かない。私が言うのには意味がある。これから、学校に通うようになると、今回のようなことがないとも限らない。手をポケットに入れていたら、自分を支えることもできない。これは自分の身を守るためなんだ。わかったか」と言う。

大体、興奮状態の中にいる子供に、そんなことを言ってもわかるはずがない。これらのことは、後で、母に教えてもらったことだ。「お父さんは、お前のためを思ってしたことだから、恨んだらあかんよ」と言っていた。

それにしても、父は、いつも説明が足りない。言葉が足りないから、誤解されやすい人だった。だから、流風は、父を母ほど好きではなかった。

しかしながら、社会人になってからは、父のアドバイスは的確で、ほとんどはずすことがなかったので、尊敬するようになった。今でも、父だったら、どうしただろうかと、考えることはよくある。それにしても、この寒さは、いつまで続くのだろう。

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