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2008年1月24日 (木)

根回しできない人々

いろいろ物事をうまく運んでいくためには、関係部署の事前納得のため、根回しが必要になってくる。ところが、人それぞれ持論・自説があり、説得には手間取るものだ。そこで、仕事が終わってからの、「ノミニケーション」が必要になってくる。人間、お酒が入れば、本音も見えてくる。そこで、落しどころを確認できれば、素面の時に、再確認しても、同意を得やすい。

ところが、こういう手間を省くと、まとまるものも、まとまりにくくなる。それが人間社会と言ってしまえば、仕方ないが、苦手な人もいる。流風も、どちらかというと苦手だった。優秀な先輩や同僚は、ゴルフだ、飲み会だと言って、積極的に参加していたが、流風は、当時、無駄だと感じて、どちらかというと敬遠気味だった。

しかし、営業に出た頃から、それでは済まない事が徐々にわかり、一見無駄と思われることが大切と理解したものだ。人は、事前に情報をもらうと、なぜか喜ぶのだ。多分、自分だ特別扱いされていると感じるのだろう。そうなると、本音がでやすい。これこれはいいけど、ここは問題だから修正した方がいいとか、いいアドバイスももらえる。

確かに、これは行き過ぎると、一種の談合になるのだが、うまくまとめるためには必要悪なのだと悟ったのだ。もちろん、企業の場合では、確かにそういう根回しをせずに、仕事を運ぼうと思えば運べよう。成果は、落ちるが。

しかし、政治の世界での、最近の根回しのできない諸大臣・諸官庁の動向を見ていると、これはあまり宜しくない。国民経済に直結することだからだ。

例えば、今、「政策不況」と言われている「改正建築基準法」の運用によって、建設業界は、にっちもさっちも行かなくなっている。これは耐震強度の構造計算の偽装の問題化により、改正されたものだが、あまりにも、取り締まりに力を入れすぎて、現場の声を無視したことから起こっている。

もちろん、業界体質は改められなくてはならないが、それでも、十分な根回しをしたのかどうか疑われる。もっと現場の声を聞いて、最近、別の問題でよく言われる「暫定期間」の設定が必要ではなかったかと思う。確かに、「暫定」という言葉は曖昧なので、例えば「3年」後に新しい法律に完全に移行するとすればいいのだ。

暫定期間中は、発生するだろう諸問題を解決することにすればいい。それが、この省庁はできていない。現場を混乱させ、結局、民間の仕事を停滞させ、結果的に、「政策不況」と言われる始末だ。

もちろん、タイムラグを通じて、この問題は解消されるかもしれないが、失速した景気は、なかなか戻らないだろう。これのため破綻する中小企業も出ており、地域は傷ついている。

根回し不足は、別に、この省庁だけではない。他の省庁も同じことが言える。諸大臣の発言を聞いていれば、それはわかる。自分の思いをええかっこして言うのはいいが、それを実現する努力に欠けているのだ。

どうしてこのような政治家が多いのかと考えると、結局、末端の国民の現状をご存じないからだろう。お坊ちゃま議員や二世議員及び官僚達は、政策を実現する上での根回しの必要性を感じていないのだろう。これでは、政治はできない。せいぜい政治ごっこしかできない。政治を劣化させないためにも、次の選挙では、これらの議員を落とす必要があると感じる。

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