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2008年2月24日 (日)

忘己利他

忘己利他という言葉がある。普通は、自利他利というのが商売と考えられがちだが、まず自分のことは忘れて、他を利することを優先する考え方。これは、大丸の経営理念の「先義後利」(*注)と似ているかもしれない。

企業も自分中心主義に陥ると、顧客のことなど忘れ、自己の都合で、勝手に事業を営みやすい。各種偽装が起こった要因はそういうことだ。顧客のことを全面的に考えておれば、そういう発想は出てこない。安易に儲けようとするから、おかしくなる。

商売は、顧客をじっと見つめておれば、ヒントはいくらでもある。それを顧客とコミュニケーションしながら、ビジネス化していくのが、筋だ。もちろん、簡単に儲かるビジネスなど、一つも無い。だが顧客のことを考えて、事業を進めていけば、自然と食べる分ぐらいは稼げるものである。後は、どのように始末するかしないかの差で、大成するかどうかが決まる。

*注 先義後利とは

この言葉は、大丸の創業者が、『荀子』の「義を先にして、利を後にする者は栄える」から、取ったとされる。社会や顧客に貢献して、初めて信用が得られ、少しの利が残ると言う考え方。最近の企業は、利益幅を喧しく言うが、本来は、牛のよだれほどに利が薄く、長く継続する事業がよしとされた。問題を起こした企業は、この精神を見習って欲しいものだ。

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