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2008年3月18日 (火)

初任給を上げる愚

一部の大手の企業が初任給を上げている。これは優秀な人材を確保しようとしているからだろうか。しかし、日本全体としてみれば、愚かなことである。自社だけよければいいという感じと受け取れる。確かに、労働市場から、有利な条件で、若い優秀な人材を獲得したい気持ちはわかる。

だが、学卒の優秀の判断は、非常に難しい。特に画一的な成績優秀という判断は、将来、企業を駄目にすることもわかっている。官僚の世界はその典型だろう。大体、どんなに学校の成績がよくても、必ずしも企業で戦力になるとは限らない。そうであれば、いろんなタイプを採用する必要がある。

そうだとすれば、初任給の高さで、人材を釣る行為は、あまり意味がない。それにまた、どんな人材も、戦力になるには、最低3年間は必要だ。日本の初任給は、現在でも異常だと思う。むしろ、初任給は切り下げる必要があるのに、一部の企業の身勝手で、引き上げようとしている。

一般に、初任給の高い企業は、企業間で業績の差はあるものの、その後の昇給が低いと云われる。結局、給与の財源が限られるため、それ成果主義だ、年俸制だということになる(もちろん、結構稼いでいる企業もあるが、どこか、その稼ぎ方に問題がある場合が多い)。

普通よく言われるのは、顧客と直接接客する、サービス業や流通業は、初任給が高く、その後の昇給が低い。それは業界の経営体質によるものかもしれない。それに対して、製造業は、比較的初任給が低く、年々昇給が高くなる傾向がある。

そういうことを加味しても、一部大手企業の初任給を上げる行為は、独善的だろう。このような馬鹿げた行為をする企業が続かないことを願いたい。また学生の方々も、初任給で会社を選ばないよう注意して欲しい。

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