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2008年4月26日 (土)

姫路菓子博に行く

女、子供向けの博覧会と思っていたが、一応甘党として、姫路菓子博に行って来た。予想以上に人が多く、ちょっとした驚きだ。当日は、あいにく雨だったが、年輩者の男女中心に、若い人も割りと来ていた。平日のため、子供さんは比較的少なかったようだが、人波は途切れなかった。

この催しを、地元の人がいかに期待していたがわかる。こういった催しが多分今までなかったのだろう。こちらでの菓子博というのは、今年限りであろうが、こういう催しに期待する人々が年輩者中心に多いということかもしれない。一応、感じたことを記してみよう。

まず、全館を見るには移動距離が長いことだ。結構、歩くことになる。健康のためにはいいかもしれない。一日一万歩のノルマは軽く達成。ただ13のパビリオンがあるが、並ばないと入場できない館もあり、全てを回り切るには、かなりの時間と労力を要する。

だから、自分の見たい物を事前に計画して、行く方が効率がいい。人の流れで行ってしまうと、待ち時間で疲れるだけだ。つまり、一体何を見たいのか優先順序をはっきりさせた方がいい。

テレビでは、女性レポーターが、まず食べるコーナーに急いだ方がいいとアドバイスしていた。多分、それは提供されるものが数量限定だからだろう。この辺の感覚は、流風にはわからない。現実的な女性独特の判断の仕方のようだ。確かに、工芸菓子の展示はなくなることはないのだが。

主たる展示内容としては、似たような展示のパビリオンがあった。それは、「テーマ館」、「全国工芸菓子館“和の匠館”」と「全国工芸菓子館“和と洋のシンフォニー館”」だ。

まず、「テーマ館」は、「姫路城 白鷺の夢」などを除けば、展示内容は他の館と似たり寄ったりの展示だ。ここには、待ち時間2時間なのに、大変多くの人が並んでいたが、待った割には、マスコミで既に報道されていたためか、内容はそれほどでもないというのが印象だ。

「全国工芸菓子館“和の匠館”」は山水花鳥風月の工芸菓子があり、「全国工芸菓子館“和と洋のシンフォニー館”」は名の通り、全国の和洋の工芸菓子の展示であった。

すなわち、お菓子の工芸アートを競っている感じである。花をテーマに扱ったものが多く、ここは生花の展示会かと思ったぐらいだ。ただ、そういうものに興味がなければ、男には、あまり面白いものではないだろう。やはり女性向の館であるといえる。

あまり興味のない人は、3館の内、どれか一つを鑑賞すれば十分だろう。時間がない人は、待ち時間に2時間もかかる「テーマ館」は避け、他のパビリオンを見るだけで楽しめるだろう。「テーマ館」は残りの持ち時間があれば、最終コースにしてもいいと思う。ただ、話のネタを重視する人は、はずせないだろうけど。

また館内は撮影禁止なのに、工芸菓子の図録やポストカードなどは販売されていなかった。館内に入ることを断念した人々も、図録やポストカードがあれば、購入したかもしれない。またデジカメ持参の人々も多く、撮影を断念した人も多いことを考えれば、その辺の配慮がアピール力と共に足りない感じがする。

「日本縦断!お菓子めぐり館」は全国のお菓子が展示してある。各県のお菓子を平面的に多数陳列して並べても、そんなに楽しいものではない。似たり寄ったりのお菓子の羅列だからだ。菓子業者の自己満足に過ぎないかもしれない。また、そこでは販売はされず、出口辺りの販売所でまた並ばなければならなかった。これは少し残念だ。

もっと販売に力を入れて展示する方法を考えてもよかったのではないか。人々も百貨店の物産展のようなものを期待していたはずだ。狭い販売所に多くの人が集まり、買えなくて不満を言っている人もいた。であれば、駅から会場に行く途中の、広い通りを歩行者天国にして、そこに売り場を設定することは出来なかったのか。交通上支障があるというのなら、別の場所でもっと広い場所で販売できないものか。いずれにせよ人々の期待とのズレを感じる。

夢のスイーツカフェは人気上々のようだ。当日、中には入らなかったので様子はわからないが、多くの女性が並んでいた。もっと中間辺りの野点庭園の近く辺りでよかったのではないか。あの雰囲気の中で、全ての人が野点を味わおうとするのは、なかなか難しいものがある。中間点で少し休憩の意味と期待を込めて、そういう施設があることが望ましい。

次に、休憩所が少なく、トイレが割りと少ない。基本的に館内にはないので、並んでいる途中や館内に入って催すと大変だ。主要な物を見終わってから、食事や飲み物を取ることが望まれる。特に子供さん連れの場合は要注意。

また食事するのも少し大変だ。基本的に入り口を少し入った所と、交流の舞台の近辺にしか飲食施設はない(博物館の飲食施設はあったが)。まあ、これは開催者側が、博覧会内での食事をあまり想定していないのかもしれない。

当日は雨だったので、余計に大変だった。雨の日に立ち食いは辛い。この博覧会に行くには、天気の良い日は混みあうだろうが、トータルで見れば、博覧会会場の内外で食事するとしても、やはり晴れの日の方がよさそうだ。

また、「ふれあいステージ」で、色々な催しを期待したのだが、事前に公演時間の記載もなく、終日催しがあるわけでもなく、400席足らずの休憩所になっていたのは、違和感を感じる。よく考えると、尤も、この催しが、博覧会であり、祭りではないということに気がついた。しかし、もう少し、工夫が欲しい。

以上、かなり厳しいことを書いたが、所詮、男の眼。女性の評価は、また違うのだろう。ただ催しの内容は、バージョン・アップがまだまだ可能だろう。

*追記

菓子博の前売り券を持っている人は、入場券についている姫路城と好古園の5割引の割引券でそちらに先に行って、後から、菓子博に入場するのも一つの方法。どちらがいいかは、その人の考え方次第。

*追記

帰りに、駅近くの山陽百貨店で開催されている関連の展覧会「北大路魯山人展」(5月6日まで)を鑑賞してきた。大人600円だが、菓子博の入場券の半券があれば、半額になる。たまたま手元にあり、半額で入場できた。彼の作品は、昔どこかで見たような気がするが、今回は、割とゆっくり鑑賞できた。会場も静かであった。彼の作品に、お菓子や料理がのっており、彼の目指したものが、ちょっぴりわかったような気もした。

*平成20年5月1日追記

本日、入場者数が50万人を突破したようだ。予想をはるかに超えるペースだ。それに伴い、開催者側も、いろいろ工夫していると報道していた。確かに、こういうことは予測できない。変化対応が問われると行ってしまえば簡単だが、当事者は大変だろう。後10日間。どうなりますか。

*平成20年5月13日追記

菓子博は11日で終了したが、集客は92万人だったそうだ。なんだかんだといっても、集客は成功したようだ。県庁の所在地でもないのに、これだけ集客できたことは、ある意味凄い。地域の営業力が優れているということだろう。

また、大都市にありがちな自治会の崩壊もなく、前売り券を相当消化したのかもしれない。もちろん、催し自体が、老若男女参加できる内容だったことも見逃せない。また子供の入場料がただだったのも、気軽なレジャーになった可能性もある。

博覧会自体には興味が薄くでも、姫路城などの入場料が半額になっていたことも幸いしているかもしれない。それに半券を見せれば、市内各所の施設が半額といったこともあったようだ。

結局、わかったことは、営業企画と販売促進が、このような博覧会に有効ということであろう。博覧会の内容はイマイチでも、ビジネスは一回きりだから、採算は取れる。でも、もう少し展示内容については、マーケティングして欲しかったなあ。

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