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2008年4月29日 (火)

逆鱗に触れると虎の尾を履む、どっちが怖い

逆鱗に触れることと、虎の尾を踏むこと、どっちが怖いのだろう。

まず逆鱗に触れる、から見ていこう。逆鱗とは、竜の咽喉の下にある逆さに生えた鱗のことである。竜は本来優しいそうだが~本当かな~、この逆鱗に触られると、その触れた者を突き落とし、殺してしまう。

これはたとえ話で、あの韓非子が、その書物『韓非子』で述べたものだ。竜とは君子のことで、君子にとっても触れられたくないものはある。だから仕える者は、その点に要注意ということだ。

確かに、トップのプライバシーに触れることは避けることが求められるだろう。しかし、そういう問題以外でも、トップとの接し方は難しい。そういうと、会社員時代、トップの痛い所を突いて、悦に入っていたが、そういうのを受け入れられるトップとそうでないトップがいることを痛切に感じさせれられたことがある。

批判を建設的に受け入れられるタイプのトップの時は、むしろ好意的に受け取られるが、官僚的なトップの場合は、面子やプライドを大事にするためか、煙たがられ嫌がられた。

ある時、官僚的タイプのトップのことを批判して、そのことで逆鱗に触れ、飛ばされそうになった。口にチャックは辛いことで、それ以後、飛ばされはしなかったものの、あまり仕事は面白くなかった。息が詰まりそうで。

でも、部下としては、上司のタイプを見極めて処世するのがいいのだろう。流風みたいなタイプは、会社員には向かないと言うことだろう。

次に、虎の尾を踏む、ということは、常識的に考えても、危険だとわかる。凶暴な虎の尾を踏めばどういうことになるかわかる。生死に関わってくる。しかし虎も、その状態、状態で、いつも襲うわけではない。

出典は、『易経』の上経「履」からだ。「虎の尾を履むも人を咥わず」とある。これもたとえ話で、剛強の人に対しても、礼にかなった柔順和悦の態度で接すれば、危険はないとする。ただ実際に虎にこのように接して大丈夫かどうかは保証の限りではない(笑)。

しかし、基本的には、こういう処世が正しいのだろうけど、これもやりすぎれば慇懃無礼になる。トップは人事権を握っている限りにおいて、怖ろしいという感覚を従業員に持たせることは大切だが、ワンマンになってしまうと、見えるものも見えなくなる。

ワンマンになると、周辺には、イエスマンというか、慇懃無礼な部下ばかりになってしまう。企業のトップの場合、周囲にこのようなタイプばかりだと、危機に対応できない。敢えて虎の尾を踏んでいくタイプも、幾人かはトップは持っていないと危ない。そういう器を養えるかがトップに求められている。

これらの故事もいろいろ教えてくれる。流風は気づくのが遅すぎた(苦笑)。でも、もう人生の後戻りはできない。若い人、宜しくね。

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