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2008年5月 3日 (土)

富岡鉄斎展

先日、南画家とは知らずに、散歩がてら、「富岡鉄斎展」(~5月6日まで)を鑑賞してきた。財団法人辰馬考古資料館で毎年開かれているものだ。彼の作品は、宝塚にある鉄斎美術館にたくさんあるが、この小さい博物館にも、辰馬家と親交のあった鉄斎の作品は割りと所蔵されているようだ。

今回は、特別出品の六曲一双屏風「阿倍仲麻呂明州望月図・円通大師呉門隠栖図」(重要文化財)の内、円通大師呉門隠栖図が展示してあった。別室には、両方のコピーが展示してあり全体像は把握できるようになっている。

彼らは、中国に留学して、日本に帰国できなかったか、あるいは帰国しなかった人たちである。鉄斎は、一体、どういう思いでこれを描いたのか。阿倍仲麻呂については解説はいらないだろうが、円通大師について若干触れておこう。

三河守大江定基は出家して、源信の弟子になり、後、中国の宋に入り、真宗に接し、やがて円通大師の称号を与えられる。彼は、中国語を理解しようとしなかったのか、全く話せなかったようだが、漢字のやり取りで、全て通じたという。藤原道長が帰国を促したが、帰らなかった。この図は蘇州の呉門寺に隠栖している彼を描いている。

その他の作品としては、「観世音菩薩像」「天鈿女命神楽舞図」「魚籃観世音図」などが展示してある。

*  財団法人辰馬考古資料館

    阪神電車 櫖枦園(こうろえん)駅下車 北に歩いてすぐだ。 

    夙川沿いの散歩のついでにも最適だ。 

    http://www.hakutaka.jp/tatsuuma/ 

*  鉄斎美術館

    阪急電車 清荒神駅より参道を約20分歩く。

    坂になっており、暑くなるとちょっと辛いところもある。

    土産物屋を見ながら行くと、いつの間にか着いている。

    http://www.kiyoshikojin.or.jp/tessai/tessai.html

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