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2008年5月 5日 (月)

地方都市の回遊性

東京をはじめ都市の面白さは、いろんな観光スポットが重層的かつ多面的に存在することだろう。そういうことが、いろんな人々を惹きつける。身近な例で言えば、神戸が、なぜ楽しいかと言えば、海と山が近く、文化の匂いを漂わせながら、いろんな楽しみを味わえるからだろう。

そういう意味では、神戸はイメージ戦略に成功した都市と言えよう。もちろん、その根底には、いろんな試みの積み重ねがあるからだが、その他の地域においても、回遊性の楽しさは求められる。兵庫県内の例(今回は田舎の例は除外。考え方は基本的に同じ))を挙げながら考察してみよう。

まず一点豪華主義の地域では観光に限界があることを指摘しておこう。先日、菓子博で寄った姫路は、姫路城中心主義だ。会場は姫路城の近くだし、この催しが、なぜ姫路城周辺で行われるのか理解に苦しむ。姫路城観光が目的で来た人々には迷惑なことだろう。

観光拠点を分散し、観光地の回遊性を増すべきだろう。今のままでは、観光リピーターは期待できないだろう。もちろん、姫路は姫路城があるだけまだましだと言う人もいるだろうが、いつまでも、姫路城におんぶに抱っこでは、この地方の観光の発展性には疑問を持たざるを得ない。

次に、明石には、駅の北側に明石城と明石公園があるが、姫路同様、明石城周辺だけでは限界があるだろう。駅南側には魚市場として魚の棚商店街があるが、それは明石焼きと共に観光化に成功しているが規模が小さい。この程度のスポットが、あと5,6箇所は欲しい。

小さいポイントでも、こまめに開発して、つなげて、アピールしていけば、それなりに観光地になる可能性はある。後の課題は、回遊性確保と他の地域との連携にある。自地域でどうしても観光ポイントが見つけられなければ、他地域との連携は必要だ。

芦屋のように観光地の少ない地域は、本来住宅地のため、観光化は考えていないかもしれないが、地域活性のため、他地域と連携強化して、回遊性のためのコース開発を強化した方がいいのではないだろうか。

芦屋は、住宅地中心で、観光地域としては、あまり面白くない。せいぜい、JR芦屋周辺の商業施設や文化施設ぐらいで、海側にも文化施設があるものの、その内容はイマイチだ。その他の地域と連携しているというが、回遊性の魅力があるとはいい難い。ただ、住民が観光を望まないのであれば、それはそれで仕方ない。ただ今のままでは、全体が地盤沈下を起して行くだろう。

西宮の場合も、文教地域で住宅地という面が強いが、芦屋より学校の数が多いということは、やはり、それなりに文教地域も観光の枠内に入れて、観光地化することも検討が必要だろう。

例えば、一部試みがあるようだが、旅行のコースに大学のショートセミナーが組み込まれるとか、ちょっした文化的催しが鑑賞できるとかが、もっとオープンにされてよい。大上段に構えた公開セミナーもいいが、もう少し気楽なセミナーがあっていいし、学食などを経験できれば、よりいい。さらに複数の学校施設を組み合わせれば、面白いものができ、回遊性も増すだろう。少子化時代に、大学にとってはアピールの機会にもなり、一石二鳥ではないか。

最後に兵庫県ではないが、大阪市について考えると、回遊性はあるが、基本的に猥雑性の強い街だ。都市の魅力には、確かに欠かせないのもだが、それだけが強すぎると、却って敬遠されることもある。実際、治安の悪さは、大阪スルーの原因でもある。大阪に求められるのは、見えない形で統制された猥雑性の維持だろう。

また大阪はアジア的いい加減さが魅力でもあるが、大阪的発想に籠らない事も求められる。すなわち、他の都市同様の常識が求められるのだ。それまでは、大阪の自意識を棄てられず、大阪の再生はなかなか進まない可能性もある。大阪の良質の猥雑性を維持しつつ、回遊性のバージョンアップと観光品質を高めることが大事だ。

このように考えていくと、いずれにせよ、その他の地域も、地域の個性を大事にしながら、多様な人々を呼べる仕掛けが求められる。そして、一点豪華主義を目指すことは避けてもらいたいものだ。

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