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2008年6月21日 (土)

皇后さまの『子供時代の読書の思い出』

文藝春秋七月号に、末盛千枝子氏が、「皇后美智子さまの告白」として、皇后様の思いを記している。詳しい内容については、この記事を読んでもらうしかないが、ただ、その中で、皇后陛下が、第26回IBBYニューデリー大会基調講演(平成10年)をなされた経緯が詳しく記されており、改めて、そのことが気になった。

この第26回IBBY(国際児童図書評議会)ニューデリー大会では、テーマが「子供の本を通しての平和」だったのだが、皇后陛下は、『子供時代の読書の思い出』(*参考参照)として、講演されている。そこでは、子供が本の触れる重要性を説いておられる。最後部分を抜粋すると、次のようだ。

  子供達が、自分の中に、しっかりとした根を持つために

  子供達が、喜びと想像の強い翼を持つために

  子供達が、痛みを伴う愛を知るために

  そして、子供達が人生の複雑さに耐え、

  それぞれに与えられた人生を受け入れて生き、

  やがて一人一人、

  私共全てのふるさとであるこの地球で、

  平和の道具となっていくために。

これは平成十年になされたもので、テレビでも、その内容は放送されたようだが、残念ながら、流風は視聴していなかった。実は、5年位前に、出雲大社に参拝した時に、そこに『皇后陛下御話』という冊子があり、それを頂いた。その内容が、上記の講演内容と同じものだった。

当時、はじめて、皇室に生きる大変さ(あくまでも民間人の感じる視点に過ぎないが)が感じられた。その中で、特に感じたのが、愛と犠牲の話であろう。子供時代に読まれた内容が、皇室に入られてからも、お気持ちとして活かされている。皇后陛下には、そういうことに、子供時代の読書の重要性について、深い感慨があられるのだろう。

すなわち、民間から天皇家に嫁がれて、複雑系(*注)の中で、今上天皇陛下の愛があればこそ、多くの悲しみにも耐えることができたのではないかと推測できる。今回、思わず再読して、改めて、我々民間人にも、示唆に富む内容に感心し、その重みを感じてしまった。

* 参考

    皇后陛下 第26回IBBYニューデリー大会基調講演録

     『子供時代の読書の思い出』

      http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/26ibby.html

*注

「複雑系」の流風の理解は、社会は多くの人たちの考え方、立場で成り立っており、発言や行動する場合、それに十分配慮する必要があるということ。さらに宮中は、いろんなしきたりや慣習があり、さらに「複雑系」が増していると推察される。

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