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2008年7月20日 (日)

学友とのつきあいはどのようにすべきか

流風が若い頃、ある会合で、そこそこ年輩の人と話す機会があったか゜、ビジネス上はお互いまったく関係なかった。そういうことで比較的気楽に話し合えたように思う。もちろん、多分、父よりも年上そうなので、話し方には十分気をつけたつもりだ。

話好きなようで、最初は戦争のことや戦後のどさくさの話やら、いろいろ聞かされた。奥様は先年亡くされたようだった。いろいろ話していくうちに、仕事上で悩むことはないかと振られたので、厚かましくも聞いてみた。

それは「学生時代の友達とのつきあいはどのようにされているか」といった内容だった。そうすると、その人が仰るには、付き合い方にはコツがあるということだった。大きくは二つの原則があるそうだ。

一つは、お互い仕事では、公私共に、関わらないということだった。

その人も、苦い思い出があるらしく、戦後、私的な仕事を、友人が親から仕事を継いだことを聞いたので、仕事を頼んだそうである。

しかし、その仕事の仕上がりには不満が多かった。でも、友人だから、どうしても遠慮がちになる。それで不満を持ちながら、その友人とは疎遠になったとのことである。そして、後々、風の噂では、その友人も仕事の割には金銭的に合わないとぼやいていたそうだ。

結局、学友だったから、お互い言いたいことも言えず、不満だけ残って、友人関係が破綻したのだった。

この教訓を活かして、学友とは一切ビジネスで関わらないようにされているとのこと。学友は、自分を客観的に見てもらえる存在で、ビジネスで関われば、それができなくなり、友人関係を維持できなくなるということだった。

二つ目は、金銭の貸し借りは厳禁で、また保証人はいくら頼まれても断ること、という内容だった。

このことは父からもよく聞かされていたので、すぐ納得がいった。知人から金を借りるのはもちろん、貸すのも、人間関係を悪化させるのは間違いない。金を貸せといわれたら、幾ばくかのお金を与えた方がましだとも言っていた。貸すという事は与えることに近い。それなら、最初から与えてしまえば、お互い気持ちが楽だとも言っていた。だから、決して貸してはならないということだった。

また保証人は、親戚に頼まれても断れ、と言われるように、それが他人だったら猶のことである。保証人は財産を失う本だからだ。断るには鬼になれとよく言われたものだ。同じことを、その人も言っていた。

また、その人が言うには、友達が飲食店を経営していても、基本的に利用しないそうである。誘われても、何か理由をつけて不義理をしているそうだ。それは利用すれば、友達の経営に緩みがでるからだ。

友達ということで、どうしても甘えが出る。そうなれば、友達のためにはならない。ただ、知人にそれとなく店の紹介はするそうである。それで利用してもよし、しなくてもよしの考えだ。もちろん、友人には紹介したことは決して伝えないそうだ。

こういうことを考えると、学校を卒業後の学友との付き合い方は案外難しい。ところが、それを何も考えていない人がいかに多いことか。しかし、一定のルールを守れば、それは生涯の友となる。

*追記

さて、あの先輩は、今どうされているのだろう。存命なら、かなり高齢のはずだが。生涯に一度だけ話したことが、貴重な財産になっていることに不思議なものを感じる。一期一会は大事にしたいものだ。

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