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2008年7月11日 (金)

五箇条のご誓文 その五

今回は、五箇条のご誓文の四番目の文言を取り上げる。その文言は次のようだ。

一、旧来の陋習を破り、天地の公道に基づくべし。

これは、もともと由利の案にはなかった。木戸が新たに付け加えたようだ。この考え方は、坂本竜馬の考え方が色濃く出ていると云う。儒教をベースとした封建社会の打破と、国際社会のルールに則った運営方法に、国を改めようという強い意思が感じられる。

ただ、この宣言は、残念ながら、当時すぐに実行されたとは言えないという人々もいるだろう。しかしながら、当時の他のアジアの国々と比べると、その国の転換は素晴らしく早かったのは歴史的事実だろう。この文言の意思は、いわば、当時の先覚者の危機感の表れとも言うことができる。

残念ながら、この文言を真に理解し、後進に伝えられたかというと、若干怪しいものがある。少なくとも、皮肉にも封建時代に鍛えられた精神が、この危機感とバランスが取れていた間は、問題がなかったが、後に続く指導者達は、危機感だけで、精神的支柱が弱かったことは否定できない。それが日本を危機に導いた。

そして、「国際社会のルール」が正しいかどうかといえば、それは怪しい。それは欧米の論理で作られたものだからだ。彼らの基本的な考え方は、自分の考え方を押し付ける侵略的思考が強い。明治維新は、仕方なかったとしても、現代では、「天地の公道」の中身は、見直されるべきだろう。

この文言を改めて考えると、人材育成において、情理教育の徹底が必要なことを再確認させる。それは戦後教育において、「情」教育がなおざりにされ、「理」教育に偏ったことも、国民を疲弊させている。バランス教育の重要性を今更ながら強く感じる。

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