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2008年9月25日 (木)

短期政権と官僚政治

麻生政権が誕生した。今後どのように政権が運営されていくのだろうか。難題山積で、大変な時の政権でもあるだろう。とんでもない貧乏くじを引いたものだ。何といっても、二代に亘って投げ出された政権を引き継いだのだから。相当、信頼回復は難しいが、内閣の陣容を見ると、小粒な感じだ。大丈夫だろうか。

さて、そのことはさておき、今までの自民党中心の政権(一時期の野党政権も)を見ていくと、短期政権が多い。特に竹下政権以後、延々と短期政権を続けてきた。小泉政権だけが、5年も続いたのは例外的だ。政権の就任年で、追いかけてみると次のようだ(カッコ内は首相就任年)。

  竹下登(1987)

    宇野宗佑(1989)

    海部俊樹(1989)

    宮沢喜一(1991)

    細川護熙(1993)

    羽田孜(1994)

    村山富市(1994)

    橋本龍太郎(1996)

    小渕恵三(1998)

    森喜朗(2000)

    小泉純一郎(2001)

    安倍晋三(2006)

    福田康夫(2007)

    麻生太郎(2008)

このように見ていくと、1、2年の政権が多い。病に倒れられた小渕氏の場合を除いて、それ以外は、政権を維持していく努力を欠いている。政権が維持できない要因は、いろいろあるだろうが、リーダーに信念というものが欠けている。

仮に目標が明確であれば、政権は、1年や2年で、その目的を達成できるものではないだろう。目標達成意欲が足りないのだ。単に権力闘争で、首相の付け替えをしてきたのが事実だろう。首相に任命されても、首相にはなったものの、というタイプが多かったのではないか。

その結果、実際の政治は官僚が取り仕切ってきた。最近、与党の政治家も官僚批判をよくするが、それは政治の怠慢が招いたものとも言える。ただ、官僚政治は前例踏襲になりやすい。そのため、政治の中身が時代にそぐわなくなる可能性も高い。

そこに時代の閉塞感や諦めを国民に招きやすい。それが無党派を作り出している。それに乗じて、政治家は、時として、目立つ実績作りのために暴走して、あるいは、よく考えもせず、海外の要求に応じてしまって、国益を損ねている。

それを今まで、官僚が尻拭いしてきた。そこで、政治家は官僚に尊敬されないようになり、官僚を使いこなせない要因になっているのだ。現在のような、官僚政治打破のためには、まず政治家が、明確な国家哲学に基づき、政策をリードしていく姿勢が求められる。

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