« 成果の正しい評価と狂言『雁礫』 | トップページ | ドラマ『温泉へGO!』を視聴して、温泉に行こうか »

2008年9月10日 (水)

光と影

世の中、どうしても光と影の部分が分かれる。スポットライトが当たれば、光に照らし出された部分(像)は目立つことになるが、影の部分は目立たないし、その存在も軽く見られがちだ。

しかし、光が単独で存在することは無いし、言い換えれば、影があるから光があるとも言える。往々にして、光に当てられた部分だけしか注目されないが、その光によって仕上げられる像は、それが生み出す影によって大きく左右されることは間違いないだろう。

ところで、演劇の分野でも、脇役や裏方がしっかりしていないと、いくら主役を演じるものが優れていても、作品としては十分なものにならない。しかしながら、最近の時代劇は、総じてあまり出来が良くない。それは演じる者(主役、脇役共)に、当時の時代の想像力が薄く、時代の雰囲気を出す、必死さが欠けるのもある。

更に、最近強く感じるのが、時代劇の雰囲気だ。昔の物は、白黒の時代もあって、技術的には現代と相当劣るはずなのに、それなりの雰囲気を出して作品になっていた。原作・シナリオの不出来、時代考証が不十分なセットの作りこみの甘さ、そしてあまりにも原色を使った映像つくりに問題があるのだろう。

特に映像は、光のコントラストが西欧風になっていて、どうしても違和感を感じる。すなわち、映像に影がかかっていない。日本の景色の陰影の出し方に問題があるのだ。このように映像作りも、「影」の部分がしっかりしないと、つまらない作品になってしまう。制作者はもっと配慮してもらいたいものだ。

*追記

ちなみに、兵庫県立歴史博物館では、特別企画展として、『光と影のワンダーランド~アニメのルーツをさぐろう~』を開催している。日本の伝統的な遊びの影絵や幻灯、写真、動画装置などを通じて、光学玩具の歴史をたどっている。この博物館は、その企画の落差は大きいが、今回は面白かった。9月28日まで。大人500円。

|

« 成果の正しい評価と狂言『雁礫』 | トップページ | ドラマ『温泉へGO!』を視聴して、温泉に行こうか »

考え方」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 成果の正しい評価と狂言『雁礫』 | トップページ | ドラマ『温泉へGO!』を視聴して、温泉に行こうか »