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2008年9月 8日 (月)

成果の正しい評価と狂言『雁礫』

世の中、どんな会社にも、部下の成果を横取りする上司がいるものだ。彼にすれば、部下に追い抜かれる恐怖があるのだろうが、そういった狭い料簡で、さらに評判を落とすことになる。部下の正しい評価をして、出世の手助けをすれば、将来、自分のビジネス構築に役に立つとは考えが回らないようだ。

凡そ、出世する人は、大抵が、部下の人材育成に心血を注ぎ、人材を育成した結果、自らも自然と地位を高めている。つまらない嫉妬で、組織活力を削ぎたくないものだ。

さて、狂言にも、『雁礫(がんつぶて)』(先日、NHKで放送されていた)では、大名がまさに弓で雁を射ようとした時、使いの男が礫(小石)で仕留めてしまい、「それは自分が弓で仕留めたものだ」と、いちゃもんをつけ、揉める場面がある。確かに、自分が目をつけた獲物を、横取りされた気分は悪いかもしれない。

しかし、それなりの地位にある人が大人気ない。大体、わがままに育てられた大名が、他人の成果を自分のものとしようとするのは、子供っぽい。だが、現実には、現代でも、そんな大人も多いのが事実だ。決して、この大名を嘲笑うことはできない。

もちろん、正面きって、この大名のように成果を横取りするのは、さすがに少ないかもしれないが、見えないところで、意外と成果を横取りしているものだ。部下に感謝する姿勢は大切と思う。部下あっての上司だから。

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