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2008年10月12日 (日)

顧客から遠ざかるメガ百貨店

最近、百貨店の経営統合が多く発表される。百貨店業界の行き詰まりを象徴するものかもしれない。また基本的に人口が大都市に集中する結果、地方での百貨店展開が苦しくなったという事情もあるだろう。

百貨店業界もサービス化社会の掟に従わざるを得ないのはわかる。製造業と異なり、顧客に近い所で展開しないと、ビジネスにならないのは明らかであろう。しかし、経営努力を怠り、安易な道を歩んでいるように見える。

現実には、都市に百貨店が集中する結果、競争が過大になり、儲からなくなったのは確かにそうであろう。どこの百貨店も特徴がなく、内容は皆、同じ様なものになっていることも百貨店経営を苦しくしている。

そういうことも相俟って、百貨店の統合という発想が生まれるのであろう。しかし、これは消費者としては、あまり有り難いものではない。統合すれば、サービス面が統一され、利便性が良くなると言うが、所詮、その程度だろう。結果的な行く末は、あまり期待できないということになる。

つまり、経営統合の次にくるものは、組織効率ということに行き着く。そのためには、権限を本部に集中し、本部企画のものを下部組織に押し付ける可能性が高い。

そうなれば、百貨店に個性が更になくなり、結果的に消費者に対する、きめ細かいサービスを不可能にする。その結果、消費者は、メガ百貨店を敬遠し、業績は悪化し、更なるリストラが必要になるかもしれない。これは悪魔のサイクルだ。

このように考えると、資本の論理でビジネス展開をしていては、大きな間違いを犯すと言うことになる。それはメガバンクで実証済みだ。メガ百貨店の将来は厳しいものが待ち受けているだろう。

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