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2008年10月 6日 (月)

株式投資の原則?

知り合いの高齢者の方たちは、今回の株価暴落で、多くが評価損を抱えているらしい。しばらくは旅行もできないと嘆いている。でも、詳しく聞いて見ると、あまり株についての知識もお持ちでない。定年退職して、退職金を使って、少しお小遣いを稼げばという感覚なのだ。どうも危なっかしい。

流風も、あまり偉そうなことを言えるほどの投資をしたことはないが、株式投資するなら、もう少し研究してもらいたいものだ。でも、本来、高齢者は、よほどの余裕資金がなければ、株式投資や投資信託には手を染めてはならないだろう。そういう意味では、国が高齢者の投資を期待するのはお門違いだ。

そういうことで、以下、株式投資について、若干触れておこう。しかし、若い人たちは、基本的に仕事に集中して、株式投資に時間を費やすのは好ましいことではない。但し、一定の配当のある一流優良株を資産として長期に持つのなら、それは意味のあることかもしれない。

さて、昔から、株式投資にも、原理原則があるらしい。父の遺品を整理していたら、メモ帳に記載されていたものがあった。どこかから転記したのだろう。その内容が正しいかどうかは、流風には判断できないが、父が後生大事にメモとして残しているのだから、あながちはずれてもいないだろう。もちろん、その通りにしても利益の保証はないが、リスク管理には役立つかもしれない。以下にそれを示す。

一、要するに商売と同じこと。

つまり安く買って、高く売ること。往々にして失敗する人は、人気とか話題で判断して、高値で買い、安値で売っている。つまり、商売感覚の無い人は、株式投資に手を出してはいけないということ。

二、確実な利回りを第一とすること

持株が買値より上がっていくと、ついつい深追いして、売り損ねる。そして、ついには相場が終わって、買値より下がり、塩漬けとなる。これは資産効率を悪化させる。企業と同様、在庫を多く持つことは、利益を損なう。最初から、確実な利回りで売ることを決めておけば、損することが少ない。未実現利益ほど危いものはない。

三、その会社の現状の業績と将来性を鑑みて、銘柄を選択する。

そのためには、日本だけの動きだけの観察では不十分で、世界の動きを観察しなければならない。そういう勉強がやりたくないのなら、株式投資はやめておいた方がいい。

四、経営者の発言を注視し、その人格を観察しなければならない。

経営者の言葉は重い。そのことを理解しているかとどうか判断するだけで、投資に相応しい企業かどうかはわかるものだ。

五、株式投資は、適度に休むことが大切。

多くの人が、このことは指摘している。投資し続けて、儲かるほど市場の動きは一定ではない。長期サイクルで、上がったり下がったりしている。投資し続けると、結局、トータルで損することになる。

六、余裕資金で投資するわけだが、それも全額一遍に投資してはならない。

常に、投資資金に余裕を持たせて、投資することが求められる。つまり相場が急落した時の場合に備えておくというのだ。

七、同じ銘柄で、何回も続けて儲かると思ってはならない。

売値より安くなれば、買って儲かることもあるが、相対的に難しい。また株価が下がった時に、追加投資する(ナンピン買)のは危険だ。相場が下がった時は、別の銘柄に注目すべきなのだ。

八、底値で買えると思わないこと。天井価格で売れることはまずない。

何事もほどほどにするということ。神でもない限り、全てを見通すことは不可能。テクニカルな方法で、それが得られるほど、相場は単純ではない。

九、全て自分の判断によって投資すること

相談して、うまく行った例はない。うまく行くのなら、その人が投資して儲けているはずだ。すなわち、投資は、よく言われるように、自己責任で行うことが求められる。他人任せで、利益を上げることは難しい。大抵が損をする。

十、儲けたお金は別会計とし、投資資金に回さないこと。

投資資金と儲けたお金を一緒くたにすると、いわゆるどんぶり勘定になって、投資としては成功しない。

*追記

確か父は、投資明細を記録していたが、全生涯の決算は、若干のプラス程度ということだった。長い間に、インフレが続いていたわけだから、実質、運用はマイナスであろう。流風から見て、父の失敗は、見切りが早く、売り買いを頻繁にしていたことだろう。最近のデイトレーダーと似ている。小売の商売なら、それでもいいが、相場では必ずしも通用しない。まあ、父は投資金額も少なく、頭の体操とは言っていたが。

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